能見篤史氏 阪神・伊藤将と坂本は呼吸もぴったり 私にはなかった制球力で、巨人打線は無抵抗に

[ 2023年4月28日 07:00 ]

セ・リーグ   阪神15ー0巨人 ( 2023年4月27日    甲子園 )

能見篤史氏
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 【能見篤史 視点】今季初登板。左肩違和感からの復帰戦。伊藤将はもっと力むと予想したけど、完璧な投球だった。3回までの打者一巡は真っすぐとカットボール主体で、しっかりと真っすぐを印象づけられたように見える。4回の2巡目からはカーブを加えるなど、坂本とのバッテリー間の呼吸もぴったりだった。

 22年1月に、坂本と伊藤将と3人で沖縄で合同自主トレをした。私のオリックスへの移籍と入れ替わりで入団した伊藤将とは一緒にプレーしたことがないが、坂本は「投球は真っすぐが基本」だと伊藤将に伝えたくて私の所へ連れてきた。キャッチボールを受けてみて、独特の腕の振りから、球速表示では表れない力強さや切れは凄かった。表現の仕方が難しいが、伸びてくる、加速してくる…感じ。打者もそう体感しているはずだ。その沖縄で伊藤将に教えたことは何もなかった。そして私にはなかったコントロールの良さもある。きっちりと両コーナーを突いているし、仮に外れても内側には入ってこない。無四球。巨人打線は、どうすることもできなかった。(本紙評論家)

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2023年4月28日のニュース