中村武志氏 構えが「軽い」巨人・大城卓の物足りなさ

[ 2023年4月14日 05:20 ]

セ・リーグ   巨人1-4阪神 ( 2023年4月13日    東京D )

<巨・神>2回無死、ノイジーは先制ソロを放つ(撮影・大森 寛明)
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 【中村武志 視点】岡田監督と原監督が15年ぶりに相まみえる伝統の一戦は懐かしく、試合も実力伯仲を期待したが、正捕手の差を感じざるを得なかった。象徴したのが、大城卓は2度も先頭打者に一発を浴びたことだ。

 2回は外国人のノイジーで絶対長打を許してはいけない場面。追い込んでからカーブが真ん中に入ったが配球うんぬんよりも低めに投げさせるジェスチャーが欲しかった。若い横川で投げミスはある。それを踏まえてバレてもいいから強く要求する。しかしスッと構えて打たれていた。私が現役時代だったら、星野監督にボコボコにされている。

 4回は渡辺諒にカットボールを4球続けた。それも首をひねるが、内角に投げさせたいなら、もっと打者の体に寄って構えるべき。「ここに投げてこい」という強い意志が見えない。甘さを感じるし、構えが「軽い」という表現を使わせてもらう。全体的なリードも捨て球、遊び球が少なく、相手の打者は狙いを絞りやすいだろう。

 梅野には配球に意図を感じるし、ジェスチャーも大きく、構えから投手に伝わっている。私は捕手出身だからどうしても厳しくなってしまうが、レギュラー捕手としての大城卓は、まだまだ物足りなさを感じる。

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2023年4月14日のニュース