辻発彦氏 西武・今井、惜しかったなあ…過去最高の“同期”

[ 2023年4月14日 05:30 ]

パ・リーグ   西武2-0ロッテ ( 2023年4月13日    大宮公園 )

<西・ロ>完封勝利に拳を振り上げる今井(撮影・篠原 岳夫)
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 【辻発彦 視点】ノーヒットノーラン惜しかったなあ。今井は2016年秋に監督に就任した私と“同期入団”。当たり前だが昨年まで6年間、91試合の登板、81試合の先発を全て見てきたが、この試合のピッチングが一番よかった。

 昨年までの今井といえば、どこで崩れるか分からない。四球を出すよりはとにかく腕を振って切れのいい真っすぐと変化球を甘めでもいいから投げてくれ、というのがベンチの願い。捕手のリードがどうのという内容ではなかった。だがこの日は変化球も直球もコーナーに制球され、緩急もうまく使える。柘植が意図した配球に応えて好調の藤原と昨年8打数6安打2本塁打と苦手とした佐藤都、ポランコという左のキーマン3人を変化球で翻弄(ほんろう)し直球で詰まらせた。

 監督在任中、高橋、今井、松本の3人を独り立ちさせることが目標だった。3人が成長し、平良も加わった先発陣は強力だ。3連戦に2人ずつ。簡単には負け越さない体制が出来上がった。

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2023年4月14日のニュース