【対談】落合氏が「キツかった？」と聞いた西武・広岡達朗監督の管理野球　田淵氏の答えは？

対談を行った落合博満氏（左）と田淵幸一氏
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　現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏（69）が14日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。YouTube開設1年がたち、新企画として対談企画「博満の部屋」をスタートした。その記念すべき第1回目は強打の捕手として鳴らした田淵幸一氏（76）を招いて対談が行われた。

　7歳違いという2人の対談は、打撃理論から始まり、話題は多岐に及んだ。話題は現役時代につかえた監督の話に。2人とも7人の監督の下でプレーしたが、田淵氏が「俺、広岡(達朗)さんが監督になった時はもう野球人生終わりだと思ったよ」と打ち明けた。

　広岡監督は1982年シーズンから4年間監督を務め、3度のリーグ優勝と2度の日本一となった。管理野球とも言われており、落合氏は「そんなキツかった?」と聞くと、田淵氏は「いや、キツいんじゃないけどイメージ的にさ。まあ、確かにキツいとこもあったけど、（前任の）根本（陸夫）さんが柔らかかったからね」と話した。

　「広岡さんは肉、駄目だ、玄米食えって」と話すと、落合氏が「酒ダメだってね。ヤカンにビール入れて飲んでたって話は聞くけど」と乗っかると、「そうだよ。俺たちは“酒は飲んじゃダメだ”って言うから、俺と東尾（修）とかベテランが、“おい、ヤカン持ってビール入れて来い”って」と笑いながら明かした。

　それでも田淵氏は「広岡さんっていう人と出会って、今日こうやってやってられるなって思ったよ。（田淵氏が引退する1984年まで）3年間やってみて、あれが正しかったんだと思うよ」と話した。「練習で、“ちゃんと人の胸にボールを投げろ”“トス（打撃）はちゃんとワンバウンドで返せ”って言う。そんなの基本中の基本じゃん。広岡さんはもう毎日それ言うのよ、わかってるよそんなことって」と話すと、「これ言われる、あれ言われる、じゃあ、こうやろうってだんだん染まってきた」と変化を口にした。その変化が西武の黄金時代へとつながっていったのは確かだった。