工藤公康氏 痛かった4回の巨人・原采配 併殺打の大城は「一、二塁間に打つ必要性はなかった」

[ 2023年4月13日 22:03 ]

セ・リーグ   巨人1-4阪神 ( 2023年4月13日    東京D )

前ソフトバンク監督の工藤公康氏
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 前ソフトバンク監督で野球評論家の工藤公康氏(59)が、13日に行われた巨人―阪神戦の日本テレビ系列の中継番組で解説し、4回の巨人の作戦面について鋭い指摘をした。

 4回表に1点を勝ち越され、1-2で迎えた4回。巨人は先頭の中田が中前打で出塁し、大城を迎えた場面だった。しかし、大城は西純の2球目の直球を一塁に転がし一併打。あっけなくチャンスをつぶした。

 この無死一塁の場面で「ここはバントはないですね。しっかりつなげてもらいたい」と大城の打席を見守っていた工藤氏は、併殺打の結果にも「打ちにいかせて、僕は正解だと思うんですよ。ただ、一、二塁間に打つ必要性はなかったのかな、と思っています」と解説した。

 その理由として「今年の大城君は、レフトに長打だったりを打っているケースが多い。と考えれば、自分のバッティングをすればチャンスは広がったのかな、と思います。ただ、何としてもセカンドに、と(思ったのではないか)。最低限の仕事はしたいと思って引っ張ったと思うので」と、チーム打撃に徹した結果が裏目に出たと指摘した。

 実際に大城は2回の第1打席で左翼線に運ぶ二塁打。これが巨人の同点劇につながっていた。試合のポイントとして「ベンチワークと、投手交代のタイミング」と話していた工藤氏が指摘した通り、4回に流れを失い、巨人は5回に2点を奪われ、試合の主導権を手放した格好だった。

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2023年4月13日のニュース