ヤクルト・村上 推定140メートル!バースデー“場外弾”で23歳自ら祝砲 世界一へ飛ばしていくぞ

[ 2023年2月3日 05:25 ]

23歳の誕生日を迎えたヤクルト・村上はオープンハウスが用意したバースデーケーキを前に笑顔を見せる(撮影・沢田 明徳)
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 祝23歳。令和の3冠王が、バースデー“場外弾”だ。ヤクルト・村上宗隆内野手(23)が誕生日だった2日、沖縄・浦添キャンプのフリー打撃で特大弾を連発。スコアボード最上部に当たって消える推定140メートル弾など、68スイングで19本の柵越えを放った。侍ジャパンの主軸として期待される3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けて、順調な仕上がりを披露。世界との戦いへ、ペースを上げていく。

 浦添市民球場は村上には小さすぎた。会心の打球が、中堅スコアボードの上部に直撃。弾んで後方に消えた。防球ネットには当たったが、推定飛距離140メートルの“場外弾”。チームメートもあっけにとられる弾道だった。

 「ユニホームを着て、いい緊張感の中で練習ができています。今は慣れること、しっかりバットを振ることを意識してやってます。状態もくそもまだない。体をしっかり調整したい」

 中堅122メートルのフェンスのはるか上空を飛んだ圧巻の特大アーチ。本人は全く意に介さなかったが、22歳で史上最年少の3冠王に輝いた実力を証明した。スコアボード直撃も2発。68スイングで4連発を含む19本の柵越えは、前日の85スイングで柵越え11発をはるかに上回った。左翼8、中堅10、右翼1と逆方向中心に打ち分け、キャンプ2日目にして万全の仕上がりを印象づけた。

 高津監督も「越したね、バックスクリーン。ハッピーバースデーですよ」と祝福。自らの23歳の誕生日を特大の祝砲で祝った村上も「いろんな人からおめでとうの連絡が来た。今日もチームメートにも言っていただきました」とうれしそうだった。昨季、日本選手最多の56本塁打を放ち、3億円分のマンションを贈呈されたオープンハウスからも特製ケーキで祝われた。

 23歳になった主砲がまず見据えるのは3月のWBC。侍ジャパンの4番としても期待される。今季初実戦となる12日のDeNA戦には「出ます。(守備にも)就きます」と4番・三塁で出場することが濃厚。佐々木朗が登板予定となった15日のロッテとの練習試合(糸満)にも「たぶん出ます」とし、17日からの侍ジャパン合宿を前に、侍対決が実現する可能性も出てきた。

 「3月9日の中国戦にしっかり合わせていい準備をしたい」。世界の頂を目指し、バットを振り続ける。(青森 正宣)

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