花巻東・田代旭を西武が視察 高校通算52発の捕手に渡辺GM「打てる捕手は1つのアドバンテージ」

[ 2022年7月21日 21:36 ]

第104回全国高校野球選手権岩手大会・準々決勝   花巻東18―1水沢 ( 2022年7月21日    岩手県営 )

花巻東の田代旭
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 今春の選抜に出場した花巻東は18―1で水沢に5回コールド勝ちした。今秋のドラフト候補に挙がる田代旭主将は「4番・捕手」で出場し、3打席3四死球2得点で勝利に貢献した。

 下位まで切れ目のない強打線を誇る花巻東の4番を担う左のスラッガー。守備で負担のかかる捕手でありながら高校通算本塁打は52発に到達し、「打てる捕手」としてプロからも注目される存在だ。

 この日は西武が3人態勢で視察に訪れた。2度の死球などで持ち味の打撃を披露することはできなかったが、高評価は不変。西武の渡辺久信GMは「みんなウチのスカウトはよく見ている。打てる捕手は1つのアドバンテージ。注目しています」とコメントした。
 今春のセンバツで田代は自身初の甲子園出場を果たし、初安打を適時打で飾るも、1回戦で市和歌山に4―5で競り負けた。聖地を「楽しくて素晴らしい場所」とイメージしてきたが、現実は「プレッシャーを感じてずっと焦ってしまっていた」と厳しいものに。それでも最後の夏へ向けて「1度甲子園を経験していることは大きいので夏は違うものになる。球児の誰もが憧れる場所で余裕を持ってプレーしたい」と糧にしてレベルアップに励んできた。 
 7―0で7回コールド勝ちした初戦の花巻農戦後には「どこよりも長く残りたい。とにかく目の前の一戦一戦に集中して、全力を注いで頑張っていきたいです」と意気込みを語った。攻守でチームをけん引する大黒柱から目が離せない。(柳内 遼平)

 ◇田代 旭(たしろ・あさひ)2004年(平16)4月6日生まれ、岩手県遠野市出身の18歳。上郷小2年時に上郷野球スポーツ少年団で野球を始める。遠野東中では金ケ崎リトルシニアに所属。花巻東では1年秋からベンチ入り。2年秋から主将を務める。1メートル80、86キロ。右投げ左打ち。

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2022年7月21日のニュース