北陸の53発おかわりくん、日本航空石川・内藤が激走で4強決めた「ここまで来たら、チーム勝つこと第一」

[ 2022年7月21日 12:47 ]

第104回全国高校野球選手権石川大会・準々決勝   日本航空石川2―1金沢市工 ( 2022年7月21日    石川県立 )

主将としてチームを鼓舞する日本航空石川・内藤
Photo By スポニチ

 1メートル80、100キロの巨体が、本塁へ躍動した。春県大会優勝で第1シードの日本航空石川が、接戦を制して、4強を決めた。

 同点で迎えた7回、高校通算53本塁打でプロ注目の長距離砲、内藤鵬(ほう=3年)が勝負を避けられる形でストレートの四球で出塁。バントで二進した1死二塁から、暴投の間に一気に本塁突入。足で決勝点をもぎ取った。

 「足には自信はないけど、走塁練習はいつも真剣に取り組んできた。大事な場面でそれが発揮できて良かった」

 入学時は後ろから数えた方が早いという走塁だが、今では「真ん中くらいかな」と打撃にもつながると、前向きに走り込んできた。2打数無安打でバットから快音は出なかったが、主将として4強入りに貢献。中村隆監督も「三塁で止まると思っていた。いい判断でした」と積極走塁に目を細めた。

 名古屋に住む中国国籍の両親を甲子園に連れて行くのが夢。実現まであと2つ。「ここまで来たら、チームが勝つことが第一」と内藤は気持ちを高めた。

続きを表示

2022年7月21日のニュース