DeNAドラ6・梶原、左前ポテンで「手を抜かず」三塁打 存在感増す「カジータ」

[ 2022年2月21日 05:30 ]

練習試合   DeNA6-2巨人 ( 2022年2月20日    那覇 )

<巨・D 練習試合>8回1死、三塁打を放ち、力走する梶原(撮影・河野 光希)
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 50メートル5秒8の俊足を飛ばしながら思った。「相手が捕球するまでは全力疾走…」。DeNAのドラフト6位・梶原(神奈川大)が放った打球は強風で不規則な変化を起こして左前にポトリ。その間に一気に三塁に到達し「手を抜かず、三塁打になった」とうなずいた。

 この日、巨人との練習試合が行われた沖縄・那覇は10メートル以上の強風が吹いていた。4回から途中出場し、6回に実戦初安打となる左前打。快足を披露したのは8回だ。1死で左翼に平凡な飛球を放ったが、強風で落下地点に入れなかった広岡が捕球できず(記録は三塁打)。続く神里の浅い左飛でタッチアップで生還した。9回は右前適時打。3安打2打点と猛アピールした。

 昨季に6年ぶりの最下位に沈んだチームに加わった新戦力。1メートル89の長身で走攻守がそろい、ソフトバンクの「ギータ」こと柳田をほうふつさせることで同僚からは「カジータ」と呼ばれる。昨季の巨人戦は開幕から11戦で勝ち星なし(8敗3分け)。その間の盗塁はわずか1だった。シーズン31盗塁は12球団ワースト。1年を通して積極的な走塁を見せることができなかったチームにとって、梶原の走力は大きな魅力だ。

 この日は得点にこそつながらなかったが、山本と桑原が盗塁を記録するなど、今季初の巨人戦で積極的な走塁を見せて快勝した。「キャンプで取り組んだことを選手が意識を持ってやってくれている」と三浦監督。走塁への意識改革で最下位から巻き返しを狙うチームで、「カジータ」の存在感が増してきた。(大木 穂高)

 《「12球団トップ」外野定位置争い割って入る!!》外野のレギュラー3人は順当なら佐野、オースティン、桑原。ただ佐野は右腹斜筋肉離れで現在は別メニューで調整中で、前日本ハムの大田や神里、楠本、細川にもチャンスはある。梶原も「ベイスターズの外野陣は12球団トップ」と厚い壁であることを覚悟しているが「結果を残せばチャンスはあると思います」と意気込む。

 《知野は初4安打》4年目の知野も結果を残した。3回に中前打を放つと5、7回に右前打で9回は左前打。広角に4安打をマークし「4安打はプロで初めて。取り組んできた成果が出た」と胸を張った。昨季は念願の1軍デビューも果たして36試合に出場。今キャンプでは連日、早出練習を行うなど必死に汗を流す。三浦監督は「知野の4安打はうれしい悩み。もっと悩ませてもらいたい」と目を細めた。

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