阪神・佐藤輝、今季初の先発三塁で3安打!ホットコーナーへのこだわり吐露「奪い取る気持ちでやりたい」

[ 2022年2月13日 05:30 ]

練習試合   阪神3-0楽天 ※特別ルール ( 2022年2月12日    沖縄・宜野座 )

<練習試合 神・楽>初回、4番の佐藤輝が大山を一塁において左前打
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 今年の阪神・佐藤輝は追い込まれてから強い。先頭で迎えた4回の第2打席、フルカウント。昨季5勝を挙げた右腕の西口が投じた外角へのフォークを、泳ぎながら右前に運んだ。

 「しっかり対応できて良かった。(追い込まれてから意識していることは)状況によって違うが、いい結果が出たので良かった」

 入団1年目の昨年は、チーム最多24本塁打を放つ一方で、プロ野球ワースト6位タイの173三振を喫した。特に2ストライクからの成績が両極端。12本塁打を放ちながら、279打数45安打の打率・161と苦しんだ。

 2年目を迎え、一発か三振か、という波が激しい打者からの転身を図っている。左、右、中と単打を3本打ち分けたこの日の楽天戦を含めて、ここまで実戦で7安打をマークし、そのうちの4安打が2ストライクから放っているのだ。5日の紅白戦で藤浪から打ったソロも含まれている。

 他球団の007も警戒を強める。中日・金子スコアラーは「ここ数試合を見たら、本塁打の数は昨年と変わらず、打率が上がりそう。鋭い、低い打球を打てているのは去年と違う」と変身の兆しを感じ取っていた。

 今季初めて三塁で先発出場をした。ポジションへのこだわりは強く、「三塁で出たいと思っている。しっかり練習をして奪い取るぐらいの気持ちでやりたい」と素直な思いを口にした。守備ではホットコーナーで軽快な動きを披露し、打撃では4番でチーム唯一の3安打を誇った。注目の打順、そして守備位置の争いも、大山に食らいつく。(倉世古 洋平)

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