昨秋日本一の大阪桐蔭が4冠へ向け始動 今秋ドラフト候補・松尾&来秋ドラフト候補・前田「日本一目指す」

[ 2022年1月5日 18:41 ]

タオルを使った練習で投球のイメージトレーニングをする大阪桐蔭・前田 (撮影・後藤 大輝) 
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 3年連続13度目の選抜出場を決定的としている大阪桐蔭が5日、始動した。大阪・大東市内の野崎観音(慈眼寺)に初詣した後、自校グラウンドに戻って精力的に汗を流した。

 昨秋は大阪大会、近畿大会、明治神宮大会をすべて制覇し、「秋の日本一」に立った名門。目下、無敗の公式戦15連勝中と無類の強さを誇る現チームが22年に目指すのは、「最強」の称号だ。過去、明治神宮大会から翌年の春夏甲子園大会、国体を制覇したのは前西武・松坂大輔を擁した97~98年の横浜ただ1校。昨秋の神宮大会制覇で、24年前の「最強軍団」に肩を並べる権利は手にした。

 ナインも、高校野球史に新たな1ページを書き加えるべく闘志を燃やす。打っては高校通算17本塁打、守っても強肩捕手としてセンターラインを締める今秋ドラフト候補・松尾汐恩(2年)は「日本一というところを、自分たちは目標にしています」と言葉に力をこめた。昨秋、上級生投手に交じって主力としてフル回転し、現段階から来秋ドラフト候補と目される最速145キロ左腕・前田悠伍(1年)も「最終的には日本一というのを達成したい」と意気込んだ。

 右の別所孝亮、川原嗣貴、左の川井泰志、前田と左右4枚がそろう強力投手陣に加え、昨秋15試合で計140得点、1試合平均9・3得点の爆発力を誇った切れ目ない打線も迫力十分ながら、西谷浩一監督は「まだまだ全然、足りない。すべてをレベルアップしないと」と余念なし。12、17、18年と過去3度の選抜制覇チームに引けを取らない総合力で、まずは春の頂点に向かう。

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