サークル出身、元DeNA・笠井氏が異例の球団経理部職員に

[ 2022年1月5日 12:04 ]

プロ野球12球団合同トライアウトでの笠井氏
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 昨年10月にDeNAから戦力外通告を受けた笠井崇正氏(27)が、今年から元プロ野球選手としては異例の「経理マン」人生をスタートさせた。11年12月に創設されたDeNAとしても、選手から経理部への“転職”は初となる。

 元来が異例のキャリアの持ち主の笠井氏。北海道出身で、旭川西から早大に一般受験で進学。野球部に入部も「野球もしたいけど勉強もしたかった」と2日で退部し、その後硬式野球サークルに所属した。

 だがサークル活動でも直球が140キロ台を計測するなど実力を持ち備え、3年時の15年にBC・信濃のトライアウトを受け入団。大学4年時の16年に在学しながらプレーすると、同年ドラフト会議でDeNAから育成1位指名を受けた。

 通算成績は20試合勝敗なしで防御率5・93。昨季は開幕1軍入りし、同2戦目の3月27日巨人戦で7回の1イニングを6失点。これがプロ最後の登板となった。

 球団では、実直な人柄と一般受験で難関大学に進学した学力を踏まえ、経理部としてのセカンドキャリアを提案。同氏は12月8日のトライアウトを受験して完全燃焼し、「経理マン」としての道を決断した。

 この日横浜市内行われた仕事始めでは、新入社員として紹介され「また一から頑張ります」とあいさつ。電卓と向かい合って球団を下支えする第二の人生への決意を示していた。 (大木 穂高) 

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