新庄日本ハム 花巻東・佐々木麟太郎を密着マーク!1年生ですでに通算50発 清宮超え十分

[ 2022年1月5日 05:30 ]

花巻東・佐々木
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 日本ハムが23年ドラフトに向け、超高校級スラッガーの花巻東・佐々木麟太郎内野手(1年)を密着マークすることが分かった。1年生ながら早くも高校通算50本塁打とアーチを量産。清宮の高校通算最多とされる111本塁打を更新する勢いで、同じ左打ちの稲葉篤紀GMが直接視察する可能性もある。

 これまでスカウト会議で下級生の個人名が挙がることはなかったが、球団幹部は「各大会で“下級生も見てください”と話をしている」と明かした。その下級生の筆頭候補に挙がるのが佐々木。1メートル83、113キロの巨体スラッガーについて、球団関係者は「清宮の111本を超える可能性がある」と期待した。

 中学では花巻東出身の大谷翔平(現エンゼルス)の父・徹さんが監督を務める金ケ崎リトルシニアでプレー。打撃の手本とするのが、メジャー歴代最多の通算762本塁打したバリー・ボンズ(元ジャイアンツ)だ。新庄監督はジ軍でボンズとともにプレー。2人は固い絆で結ばれ、昨年11月の監督就任直後には、スポニチ本紙を通じて「新庄!おめでとう!幸運を祈る」とエールを届けた。新庄監督は1年契約だが2年後まで指揮していれば、ボンズ打法完成へこれほど頼れる指南役もいない。

 日本ハムの昨季チーム本塁打78本はリーグワーストで唯一の2桁台。大砲獲得による得点力の上積みが不可欠だ。新球場「エスコンフィールド北海道」が開業する23年の秋に控えるドラフト。新球場の顔として1位指名が期待される規格外の怪物を注視していく。

 ≪3・18開幕センバツ出場決定的 父・洋監督と東北勢初V狙う≫佐々木は準決勝で敗退した明治神宮大会後の11月28日に東海大相模と年内最後の対外試合を行い、高校通算50号となる右越え本塁打を放った。高校通算111本塁打の清宮を上回るペースで量産中。今年の対外試合は3月5日に解禁される。花巻東は3月18日開幕のセンバツ出場が決定的で父・洋監督と東北勢初優勝を目指す。

 ▽新庄監督とボンズ 2人は02年にジャイアンツでプレー。中堅・新庄、左翼・ボンズで左中間を守った。新庄監督は開幕前に「左中間の打球は全部、俺がキャッチする。お前は右方向だけ。あとは打つことに集中しろ」と声を掛けると意気投合。チームは13年ぶりのワールドシリーズ進出を果たした。当時のボンズは孤高の存在だったが、新庄監督とは仲を深め、「俺のバディ(相棒)」とボンズに呼ばれる関係となった。

 【ここ最近の日本ハムの主なドラフト1位】

 ☆12年大谷翔平 花巻東の注目選手を単独指名。投打二刀流で開花し、昨季は満票でア・リーグMVP。

 ☆14年有原航平 早大から4球団競合で獲得。15年に新人王、19年に最多勝。昨季からレンジャーズへ。

 ☆15年上原健太 明大から入団し1メートル91の長身で、投手ながら50メートル5秒7の俊足。今季から投打二刀流挑戦。

 ☆17年清宮幸太郎 早実で高校通算最多111本塁打。高校生最多7球団競合で入団も、昨季は1軍出場なし。

 ☆18年吉田輝星 金足農では3年夏甲子園準V投手。秋田大会から甲子園準決勝まで10連続完投もプロ3年間で1勝。

 ☆20年伊藤大海 苫小牧駒大から入団し、新人ながら10勝をマーク。パ新人特別賞に輝き、東京五輪でも活躍。

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