二刀流宣言の阪神ドラ1・森木大智 高校時代届かなかった甲子園で活躍を!

[ 2021年12月16日 05:30 ]

高校時代は打撃でも活躍した森木
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 10月に報道部に配属された記者にとっても、胸が引き締まる瞬間でした。13日に大阪市内で行われた「阪神タイガース2022新入団会見」。プロ1年生の8選手がまっさらなタテジマのユニホームに袖を通して決意表明を行いました。

 中でもドラフト指名時から取材してきた森木投手から目が離せませんでした。壇上で「大谷翔平選手に憧れを持っていて。人としても野球人としても素晴らしいと思うので、見習って理想に近づけるように」と世界一の投手になることを宣言。海の向こうで伝説を作り続けるメジャーリーガーを見据え、志を高く掲げる怪物は、最速154キロを誇る投球だけでなく、打撃への思いも指名あいさつの際に語りました。「二刀流といえる技量はないかもしれないですが、バッティングもしたい。やるなら本気でやりたいです」。

 そんな本人を中学2年から知る人物が、高知県内でバッティングセンターを3店舗経営する三谷高由さん。息子が高知中で森木の一学年下という縁もあり大会前などはよく訪れていたそうです。その当時を三谷氏が振り返ってくれました。「昔、キャンプ中に西武時代の和田一浩さんと松阪大輔さんが来て、後ろで見てましたけど軟球がつぶれる感じとか、打球角度が大智と似てました」。自身も明徳義塾の内野手として97年春の選抜に出場した経歴を持つ三谷さんも驚がくする打球を、中学3年の時点ですでに放ち、打撃に対する探究心も人一倍の強さを持っていたといいます。

 7月に予選決勝で敗れてから、木製バットに切り替えて振りこみも継続し、高卒新人として本塁打を放てば、67年の江夏豊以来となる快挙です。「投げる打つ走る、全力でやろうと思っているので二刀流というか、野球全部やっちゃいます」。高校時代に1度も届かなかった甲子園で、二刀流の活躍なるか。森木大智の有言実行に期待しましょう。(石崎 祥平)

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2021年12月16日のニュース