DeNA・田中健 1092日ぶり復活 三浦監督「おかえり」

[ 2021年9月13日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA8―1阪神 ( 2021年9月12日    横浜 )

田中健(右)と握手を交わす三浦監督(撮影・島崎忠彦)
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 「おかえり」。試合後、三浦監督から声を掛けられたDeNA・田中健は「ありがとうございます!」と答えた。14年目の31歳左腕は興奮していた。

 「1軍の舞台に戻ることができ、ホッとしています。周りの方のサポートがなければ今日を迎えることができなかった」。出番は突然訪れた。8―1の9回、1死からシャッケルフォードが大山の打球を右膝付近に受けた。2死としたが、緊急降板。この日今季初めて出場選手登録された田中健の名前が横浜スタジアムに響いた。代打・原口を歩かせたが、小野寺をフォークで投ゴロ。試合を締めると、ファンの拍手が鳴りやまなかった。

 16年に自己最多の61試合に登板。19年ぶりに日本シリーズに進出した17年も60試合に登板したが、19年8月に左肘じん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けオフに育成契約に。リハビリに耐え、再度支配下登録されたのは今年6月だった。18年9月16日以来1092日ぶりの登板。快勝に一役買い、自力CS進出の可能性も1日で復活させた。「これからも持ち味の強気で押す投球をしていきたい」。頼れる男が戦列に戻った。(大木 穂高)

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