大混乱の中日―ヤクルト戦 二塁塁審や球審の説明は? 一連の流れに問題は?

[ 2021年9月13日 22:30 ]

セ・リーグ   中日1-0ヤクルト ( 2021年9月13日    バンテリンD )

<中・ヤ(18)>試合終了となるも、判定に猛抗議する高津監督(撮影・椎名 航)
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 大混乱ともいえる中日―ヤクルト戦で、試合後に、審判団が経緯を説明した。

 問題の場面は、9回1死一、二塁。代打・川端のゴロが二塁手・堂上の方へ転がり、堂上は一塁走者の西浦をタッチアウトしようと試みたが、西浦が一、二塁間で止まったのを見て、一塁へ転送。ところが、打者走者・川端の足が一歩早く、一塁はセーフ。そのため、二塁でのフォースアウトを狙い、二塁ベースカバーに入った京田に一塁手・福田が転送。ところが二塁塁審がアウトの判定をしなかったため、西浦が一、二塁間で挟まれている間に二塁走者・古賀が三塁を回って本塁を狙おうとした。そこで、堂上は捕手・木下拓へ送球し、三本間の挟殺プレーで古賀をタッチアウトにした。さらに中日・与田監督のリクエストにより、京田が二塁ベースを踏んでいたことが確認され、フォースアウトも認められてダブルプレーで試合終了となった。

 嶋田二塁塁審は「二塁のアウト、セーフをジャッジしていないので、二塁塁審としてはベースを踏んだことは確認していない。だから一塁走者はそのまま生きていて、セーフとしてジャッジしていない。アウトともコールしていない。セーフだから、中日側がベースを踏んだというリクエストを受けて、その結果、二塁ベースを踏んでいたということで、3アウト」と説明。さらに「(ホームに投げて)2アウトの状態で中日側のベースを踏んでいるのでは?というリクエストを受けて、リクエストの結果、ベースを踏んでいたということでアウト。試合終了」との判断だったと振り返った。

 一連のプレーで二塁ベースを踏んだか確認出来なかったことを認め、「二塁塁審はしてない。だから、セーフということ。ジャッジしてない」と説明した。

 高津監督からの抗議について、丹波球審は「二塁(塁審)がアウトなりセーフなり言っていたら、三塁走者(古賀)はプレーを続けなかった」という言い分だったと話し、「それはジャッジしてなかったら、そのとおり、プレーが動くのは絶対なので。今回はたまたまこういう場面でセカンド踏んでいたというので、覆ったということ。その説明をずっとしていた」と、抗議について説明を加えた。

 なかなか見られない珍しい光景でもある。報道陣から「確認出来なかったから、その場でアウト、セーフを出さず、リクエストが来たからアウトを確認したことに一連の問題はなかったと捉えていいのか」と問われると、丹波球審は「はい。そうです」と答えた。

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