石見智翠館8強進出 1年生・今泉がサヨナラ打「とてもうれしい」 直前のミスを帳消し

[ 2021年8月25日 05:30 ]

第103回全国高校野球選手権3回戦   石見智翠館5ー4日大山形 ( 2021年8月24日    甲子園 )

<石見智翠館・日大山形>9回1死三塁、サヨナラ適時打を放つ石見智翠館・今泉(撮影・河野 光希)
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 1年生が激闘に決着をつけた。4―4の9回1死三塁、石見智翠館の今泉秀悟が中前にはじき返した。

 「抜けた瞬間、まだ3年生と野球ができると思った。とてもうれしい」

 ミスを取り返した。9回無死一塁から山崎琢磨が左中間二塁打を放ち二、三塁で打席に入った。カウント1―1からヒットエンドランのサインでバットに当てることができず三塁走者が挟まれアウト。「たくさん練習してきた作戦。だいぶ悔しかった」。頭が真っ白になりかけたが、ベンチにいた関山和の「左翼を狙っていけ」の声で冷静になれた。「前の打席で抑えられた変化球がくる」。気持ちを切り替えスライダーを捉えた。

 入学時は捕手。6月の練習試合で当時、三塁を守っていた宮本赳希が左手を骨折し、中学時代に経験があった今泉が抜てきされた。「守備は不安でいっぱいだったけど、先輩がたくさんノックを打ってくれた」。特訓が実り、この夏は無失策。初戦で決勝弾を放った宮本が外野に回ることで選手層にも厚みが出た。

 横浜の1年生・緒方漣が広島新庄戦で放った逆転サヨナラ弾も刺激になった。今大会2人目の1年生のサヨナラ打に「ぼくもこういう舞台に立たせてもらっている。最後しっかりやりきることができた」と胸を張った。(中澤 智晴)

 ▼石見智翠館山崎琢磨(4回1/3で降板も適時打2本含む3安打。9回は三塁走者としてサヨナラの生還)(今泉に)バットを振れ、負けるなよと言った。

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2021年8月25日のニュース