愛工大名電が3年ぶりの夏切符 中断後に志願登板のエース田村が4回無失点 “多刀流”聖地で大暴れだ

[ 2021年8月1日 05:30 ]

全国高校野球選手権愛知大会決勝   愛工大名電8-5享栄 ( 2021年7月31日    岡崎市民 )

<愛工大名電・享栄>優勝し、ナインから胴上げされる愛工大名電・倉野監督(撮影・椎名 航)
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 愛工大名電が逆転で全国最多179チームの頂点に立った。9回2死三塁から一塁の田村俊介がゴロをつかんでベースを踏み3年ぶりの夏切符を手に入れた。

 「最後は体の力が抜けた。ホッとした」

 エース左腕が志願登板で流れを引き寄せた。先発右腕の野崎健太が初回に2失点。2回表の守備に就く前に雷雲の接近で1時間49分の中断があった。その間に田村は自らブルペン入り。倉野光生監督に「行けます」と直訴し一塁からマウンドへ。4イニングを無失点で切り抜け5回の逆転劇につなげた。

 プロが注目する打撃は1安打。愛知大会は私学4強を形成するライバルとの対決が続き6試合本塁打なしに終わったが「甲子園では優勝して1、2本は打ちたい」。エース、主砲、一塁、外野、主将も務める“多刀流”は聖地で大暴れする。

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