“地方の鬼”健在! 巨人・山口が613日ぶり復帰登板で6回途中1失点 勝利投手の権利得て降板

[ 2021年6月23日 19:55 ]

セ・リーグ   巨人―DeNA ( 2021年6月23日    富山 )

<巨・D(10)>5回1死一塁、今永(左)のバントをさばく山口 (撮影・森沢裕)
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 米大リーグのジャイアンツ傘下3Aサクラメントを退団し、2年ぶりに巨人へ復帰した山口俊投手(33)が2016年まで在籍した古巣・DeNA戦(富山)に先発登板。6回途中5安打1失点と好投し、勝利投手の権利を得て降板した。メジャーからの国内復帰初戦で勝てば2015年3月29日、ヤクルト戦の黒田博樹(広島)以来で、巨人では初となる。

 自主隔離期間が明けた20日にチームへ合流したばかり。2軍戦登板がないまま1軍での“ぶっつけ本番”となったが、前回の巨人在籍時に1完封を含む5勝(1敗)を挙げ、防御率1・29と得意にしていた“地方の鬼”ぶりは健在だった。2019年に最優秀バッテリー賞に輝いた小林誠司捕手(32)との再タッグ。初回こそ1死から柴田に今季1号本塁打を許して開始10球で先制点を献上したが、尻上がりに調子を上げた。

 2回を3者凡退に抑えると、その裏、味方打線が岡本和、坂本の連続二塁打で同点。3回には1死から桑原に三塁線を抜かれて二塁打とされたが、前の打席で直球を本塁打された柴田をフォークで空振り三振に仕留めるなど後続を断ち切った。すると、その裏、前夜に逆転3ランを放っている丸が今季初の2戦連発となる7号2ランを放って勝ち越し。3―1で迎えた6回には1死から佐野に中前打された後、続くオースティンにストレートの四球を与えて一、二塁とされ、宮崎にも連続四球で満塁。牧を三ゴロに仕留めて2死満塁となったところで代打・楠本がコールされると、ここで原監督がベンチを出て投手交代となった。すると、2番手左腕・大江に対し、DeNAの三浦監督は代打の代打にこの日ベンチスタートだったソトを起用。大江はソトを4球で空振り三振に斬って取り、失点を許さなかった。

 山口の投球内容は5回2/3で打者24人に対して101球を投げ、5安打1失点。5三振を奪い、与えた四球は2つ、直球のMAXは149キロだった。

 ▼巨人・山口 立ち上がりは久しぶりの登板ということもあり力が入り過ぎて自分のペースで投げることができませんでした。徐々にバッターの雰囲気を見て投げることができ、感覚をつかめました。6回は投げ切りたかったのですがそこは次の課題としてつなげていきます。

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