中村紀洋氏 初めて明かした仰木彬さんとの秘話 「泣きそうになって 死に物狂いで頑張ろうと」

[ 2021年6月22日 10:21 ]

中村紀洋氏
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 近鉄、ドジャースなどで活躍した中村紀洋氏(47)が21日深夜放送の関西テレビ「こやぶるSPORTS超」(月曜深夜0・25)に出演。元近鉄、オリックス監督で恩師の故・仰木彬さんとの思い出を語った。

 2005年に大リーグ・ドジャースに移籍するが、入団テストの際「現場に行った時にベンチに誰かいるなあと。そしたら仰木さんがいてたんですよ。こちらはなんも聞いてなくて、どうされました?観光ですか?と」と仰天したという。すると仰木さんは「お前の晴れ舞台だろ、アメリカまで見に来たんだよ」と声をかけ、テストを見守った。「なんも言わずに、僕が打ってる時に帰られたんですよ」と静かに会場を後にしたことを振り返った。

 さらに「7、8月くらいに日本から当時の社長さんが、仰木さんの伝言を伝えに来られて。体調が思わしくない、オリックスを助けてくれへんかと」とメッセージを受け取ったという。2年契約だったが「仰木さんが言われてるなら、家族にも相談して帰ろうと」決断した。

 帰国した時にはすでに仰木さんは亡くなっていた。「亡くなられた後で、仰木さんの九州のご自宅に行こうと思って。手を合わさせてもらおうと奥さんに連絡させてもらったんです」と回想。しかし「(夫人は)来なくていいですよと。仰木はわかってます。来る暇があったらバットを振れと言うと思います。1年でも長くユニホームを着ている姿を見せてくださいって言われて。泣きそうになって。死に物狂いで頑張ろうと思った」と初めて明かした。

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