【ダルビッシュと一問一答】メジャー最速1500奪三振「一番速かったということで誇りに思います」

[ 2021年6月22日 16:22 ]

ナ・リーグ   パドレス6-2ドジャース ( 2021年6月21日    サンディエゴ )

メジャー通算1500奪三振を達成したダルビッシュ(AP)
Photo By AP

 パドレスのダルビッシュ有投手(34)は21日(日本時間22日)、サンディエゴでのドジャース戦で今季15度目の先発登板。11個の三振を奪い、メジャー通算1500奪三振となった。登板試合197試合での到達はランディ・ジョンソンの206試合を抜く史上最速、1216回1/3での到達も、スティーブン・ストラスバーグの1272回1/3を抜く史上最速。1500奪三振達成者はメジャーで224人に登るが、最も速いペースでの達成者としてダルビッシュはメジャーの歴史に名を残した。

 試合後の一問一答は以下の通り。

 ――今日のピッチングについて。
 「今日は4シームがすごく良くて、カッターも良かった、全体的にすごく良かったです」

 ――最速1500奪三振。
 「近いことはわかっていました。メジャーの今まででの歴史でも一番速かったということで誇りに思います」

 ――なぜドジャース相手に好投できるのか。
 「ミスを怖がらないこと。気持ちでいつもより強く行く。イニングのことも体力のことも考えずに投げていくことが大事だと思う」

 ――1回に投げ終えた後に審判員に帽子とグラブを調べられた。
 「初めてのことなので、何もないのはもちろんわかっていましたけど、緊張はしました」
 
 ――チームのエースの役割。
 「今までは自分が一番だとか考えたことはなかったが、今年35歳になるし、チームを今までよりも見るようになった。気をつけて周りに声をかけるようにしてきている。人間的にすごく成長できているかなと思います」

 ――大きな期待を背負ってメジャーでここまでやってこれたことについて。
 「大変な時期もありましたけど、たくさんの人に支えられて、今日ここでこうやって1500三振のことも話せている。本心で皆さんのおかげだと思っています」

 ――今まで自分をエースだと思ってこなかったのに、今はそう思える理由は。
 「今でもエースと思っていないですけど、チームの先発投手陣では一番年上なので、みんなの心のケアをちゃんとするようにしています」

 ――ドジャース戦だと特にアドレナリンが出るのか。
 「正直、僕はドジャースが好きなので、対戦することも楽しみ。いつも以上に気合が入るということはある」

 ――ペトコパークの今日の盛り上がりについて。
 「盛り上がっているのはわかっていた。自分が投げているときはあまり聞こえない。味方が打っているときにすごく盛り上がっていて、何よりもうちの選手がファンの前に出るので、嬉しそうに、キラキラした顔でグラウンドに出ていくので、それを見るのが好きです」

 ――粘着物の不正使用のルールが施行され、アジャストはあったか。
 「何も考えずいつもどおりに投げました。そんなことを考えていたらドジャースに確実にやられてしまう。打者に集中しました」

 ――ベッツの本塁打。
 「うまいこと打ったと思う。球種の選択ミスではないので、僕としては後悔はないです」

 ――奪三振数は自身でどういう意味があるか。
 「今までも特にそこまで意識はしていないが、一つの記録ではあるので嬉しい」

 ――高い三振率を維持できている理由は。
 「僕は僕の球を一回も見たことがないし、これからもないから、一生わからない。打者に聞いて欲しいです」

 ――三振の取り方が変わってきている。
 「こっちに来て最初の頃はスライダーと速いカーブだった。今は4シームもそうですし、全部の球種で三振を取れる。来たときよりもっといい投手になれたかなと」

 ――ドジャースとは今季3度目の対戦なのに、それでも11個の三振を取れるのは。
 「相手がドジャースだったから自分の力以上のものが出た。駆け引きもたくさんありましたが、その部分が大きいと思う」

 ――チームメイトに声をかけると言っていたが、なぜそうするようになったのか。どういう時にどんな言葉をかけるのか。
 「きっかけは、自分が痛みを知ったからということが大きい。人を疑ったりとかは、なるべくしないようにしていこうと。特に気をつけているのはケガ人に対してちゃんと声をかけること。ただ声をかけるだけでなく、コミュニケーションを取って内容のある会話を作ることが大事。メジャーの場合、ケガ人のことを結構気にしなくなる。避けるじゃないけど、みんな’試合に集中している。僕はケガをしてそういうところを知っているので、声をかけるようにしています」

続きを表示

この記事のフォト

2021年6月22日のニュース