阪神・青柳 3勝目消えても光った安定感6回1失点 自己最長5戦連続QS

[ 2021年5月6日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2ー2ヤクルト ( 2021年5月5日    神宮 )

<ヤ・神>初回、青柳は青木の打球にグラブを出す(撮影・大森 寛明)
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 阪神・青柳の安定感は5月を迎えても不変だった。丁寧にコースを突く投球で6回1失点。手中にしていた3勝目はこぼれ落ちても、自己最長の5試合連続クオリティースタート(QS=6回以上、自責3以下)へ伸ばした。

 「相手打者を詰まらすことも多くできたと思う。詰まった当たりをヒットにされたりもありましたが、引きずらずに投げることができたので良かった」

 序盤の窮地を切り抜けて波に乗った。初回は先頭の元山に左前打。2死一塁から村上に四球を与え、一、二塁を背負ってから青木を遊ゴロに退けた。終わってみれば、唯一与えた四球になった。

 2―0の5回は下位打線の連打で無死一、二塁。奥川のバントではマルテの好処理に救われ、結果的に2死から浴びた山崎の右前適時打も最少失点で済んだ。許した6安打はほとんどが内野の間をゴロで抜かれたもの。併殺を含めてゴロアウト13で、奪ったアウトの7割以上を占め、持ち味を存分に発揮した。

 もちろん、目指すところは、もっと高い。「カウントを悪くしてしまうことも多かったので、そこは反省して次の登板ではストライク先行で攻撃にリズムを持って来られるように頑張りたい」。特に5回の山崎には3ボールにし、ストライク1球を挟んでから打たれただけに反省材料として強く胸に刻んだ。

 振り返れば、開幕から唯一QS未達だったのが初登板だった3月27日の同じ神宮球場(5回2/3、3失点で勝利投手)。前回と違って新助っ人2人を加えて脅威が増した打線を封じた。4月10日のDeNA戦以来の白星は持ち越しても、当然、矢野監督からは「丁寧に投げて、最少失点。ヤギ(青柳)の投球というのは、しっかりしたものがあったと思う」と評価された。

 《2年ぶりQS自己新》青柳(神)が6回1失点。今季2試合目の4月3日中日戦から5試合連続でクオリティースタート(QS=先発で6回以上、自責点3以下)をマークし、自己最長を更新した。これまでは19年4月10日DeNA戦から29日中日戦の4試合。

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2021年5月6日のニュース