楽天・早川 2回0封堂々デビュー 日本ハム・中田を3球三振斬り

[ 2021年2月21日 05:30 ]

練習試合   楽天3-6日本ハム ( 2021年2月20日    金武 )

<楽・日>2イニング目の4回、スイングをアピールする早川(撮影・長久保 豊)
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 堂々のデビューだった。楽天のドラフト1位・早川(早大)が、3回から2番手で登板。「投げる前は物凄く緊張した」という言葉がうそのようだった。2回で39球を投げて1安打無失点。最速150キロを計測し、目標に掲げる開幕ローテーション入りに向けて好発進した。

 「相手打者の胸を借りるつもりで、思い切りいかせてもらった」

 初回に中田が田中将に浴びせた3ランを一塁側ブルペンで見ていたが、臆することはなかった。「低めに丁寧に投げよう」。3回の初対戦。初球は内角高めの直球で空振り。2球目はカーブで追い込み、最後は低めのチェンジアップで空振り三振を奪った。昨季の打点王を3球三振。「直球とのコンビネーションを大事にして(捕手の)太田さんは配球を組み立てたと思う」と振り返った。

 持ち前の奪三振能力を発揮した。大学4年秋のリーグ戦は6勝0敗、防御率0・39。圧倒的な成績の中で際立っていたのが14・48という奪三振率だ。プロ初実戦であいさつ代わりの3奪三振も、満足はしていない。4回、野村に甘い直球を右前に運ばれ「しっかりアウトローに決まっていれば見逃し三振を取れていたかな」と悔しがった。

 いきなり150キロの大台を叩き出しても「新人はペース配分が分からないので、こういう数字が出ているのかな」と涼しい顔だ。もちろん課題もある。「ローテーションに入る資格がある投手だなと改めて感じた」と石井監督。最速155キロ左腕がさらに評価を上げたデビューだった。(重光 晋太郎)

 ▼ロッテ・吉井英昭スコアラー 完成度が高い。全球種でコントロールが良いし、クイックやけん制もしっかりできる。ローテーションに十分入れる。

 ▼西武・亀井猛斗スコアラー 完成されていて、直すところがない。良い投手とは聞いていたけど、こんなに良いとは思わなかった。普通に勝てる。

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2021年2月21日のニュース