元ヤクルト・安田猛さん死去 「ペンギン投法」72年新人王&最優秀防御率

[ 2021年2月21日 05:30 ]

現役時代の安田猛さん(1975年撮影)
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 プロ野球ヤクルトで主力投手だった安田猛さんが死去したことが20日、分かった。73歳だった。福岡県出身。がんで闘病していたという。

 福岡・小倉高から早大、大昭和製紙を経て71年ドラフト6位でヤクルト入り。1年目の72年には50試合に登板し7勝5敗、防御率2・08の好成績で最優秀防御率に輝き、新人王を獲得した。「ペンギン投法」と称された独特の左サイドスローで、73年には81イニング連続無四死球のプロ野球記録を作るなど、73年も防御率1位でタイトルを獲得。78年の初のセ・リーグ優勝、日本一に貢献した。通算成績は358試合に登板して93勝80敗17セーブ、防御率3・26だった。漫画「がんばれ!!タブチくん!!」にも安田さんがモデルの「ヤスダ」が登場し魔球を投げ活躍した。

 81年の引退後はコーチ、スコアラー、編成部長などを務め、当時の監督だった故野村克也氏には名スコアラーと重宝された。17年には母校の小倉高の野球部コーチも務めたが、翌年にがんが判明し闘病生活を送っていた。

 ◆安田 猛(やすだ・たけし)1947年(昭22)4月25日生まれ、福岡県出身。小倉高から早大、大昭和製紙を経て、71年にドラフト6位でヤクルトに入団。1年目の72年にリーグ最多の50試合に登板し、新人王と最優秀防御率、翌73年も2年連続で最優秀防御率のタイトルを獲得。75年からは先発登板が増え、4年連続で2桁勝利を挙げた。81年に現役を引退。左投げ左打ち。

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