ソフトバンク・渡辺雄 背水30歳シーズン「絶対」投げる30試合以上!

[ 2021年1月14日 05:30 ]

キャッチボールする渡辺雄(撮影・岡田 丈靖)
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 30歳シーズンへ、変則サウスポーが覚悟を決めた。ソフトバンクの渡辺雄大投手(29)が13日、今季の目標として30試合以上登板を掲げた。昨季8月に育成3年目で支配下選手登録を勝ち取ったが、左肘の故障で無念の離脱。現在は福岡県筑後市のファーム施設でリハビリ組として調整中で、回復具合は順調だ。さらに状態を上げ、キャンプで1軍生き残りをアピールする。

 渡辺雄は4年目の今季を背水のシーズンと受け止めている。昨季ようやく背番号が3桁から2桁になったばかりだが、今年9月には30歳になる。足踏みはしていられない。現在はリハビリ組で、キャンプインに間に合わせるため調整を続けている。この日は左肘の可動域を確認しながら25分間、約20メートルの距離でキャッチボールを続けた。経過は順調だ。

 「もうブルペンで投げ始めてます。打たれてもケガしても、1軍で30~40試合、投げられなければ戦力外。来年ユニホームを着られる保証はない。絶対にやらないといけないと思ってます」

 昨季8月、28歳で支配下登録を勝ち取った遅咲きの変則左腕。9月4日のロッテ戦で1回8球の完全救援でデビューを果たすも、左肘じん帯の一部損傷のため登板3試合で離脱した。「練習の成果を出せたのは良かったが、ケガしたのは実力不足」。悔しさを胸に今季ワンポイントとして再びアピールをもくろむ。

 家族のためにも意地でも生き残る。昨年10月に第1子となる娘が誕生。コロナ禍で地元の新潟と福岡で離れた生活を続け、テレビ電話の娘の映像を励みにした。今年5日からようやく家族3人での生活がスタート。「今日で生まれて3カ月。人ってこれだけの期間で変われると教えてもらった。この子のためにも頑張らないと」と決意は強い。

 11日には今年初のブルペン入りし、計40球を投げた。1メートル86と上背はあるが横手投げでスライダーが武器。「下半身も上半身も筋力がついたと実感している」。100%の状態でキャンプインし、勝負の30歳シーズンに挑む。

 ◆渡辺 雄大(わたなべ・ゆうた)1991年(平3)9月19日生まれ、新潟県出身の29歳。三条一中では軟式野球部に所属。中越では3年春に北信越大会準優勝。青学大を経て、BC・新潟でプレー。17年育成ドラフト6位でソフトバンク入団。昨年8月に支配下登録され、9月4日のロッテ戦(ペイペイドーム)で1軍デビュー。昨季3試合で計1回2/3を投げて、防御率0・00。1メートル86、80キロ。左投げげ左打ち。

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2021年1月14日のニュース