日本ハム・野村 主砲・中田の言葉と重なった打点へのこだわり

[ 2021年1月14日 10:00 ]

日本ハム・野村
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 昨季、高卒2年目で開幕スタメンの座をつかんだ日本ハム・野村佑希内野手(20)。今季は激しい正三塁手争いを勝ち抜き、一気にブレークするかに注目が集まる。

 昨年末、スポニチ北海道版の取材で新春インタビューを行った。その中で打点へのこだわりが、主砲・中田の言葉と重なった。インタビューの中で野村は理想の4番像を「中田さん」と返答。昨季3度目の打点王を獲得した中田は、自分の前を打つ打者が出塁したり、犠打や進塁打で犠牲になってくれるからこそ、本塁打よりも打点に価値を見出している。中田がそのような姿勢で打席に立っていることを伝えると「誰かが(塁に)出てくれないと打点は稼げない。チームのみんなの思いがあるので大事にしている。犠牲になる人がいての打点なので凄く価値があるものだと思っている」とまるで中田の魂を引き継いだかのようなコメントが飛び出した。フォア・ザ・チームの姿勢に、未来の4番候補として頼もしく感じた。

 今季はタイガース時代の19年にシーズン14本塁打した新外国人ロニー・ロドリゲスをはじめ、横尾、高浜、樋口ら正三塁手を狙うライバルは多い。昨季は右手小指骨折で離脱し、21試合の出場にとどまったが、打率・257、3本塁打と飛躍するきっかけをつかんだ。それでも野村は「昨年も“2年目の割には…”という評価で、僕は結果を出せたとは思っていない」と慢心はない。

 現在は杉谷、清宮、郡とともに合同自主トレを行い、連日ハードトレーニングをこなしている。長打力不足解消へ、野村、清宮ら未来の大砲候補にかかる期待は大きい。野村がチームの思いを背負って打点を量産する姿に期待したい。(記者コラム・東尾 洋樹)

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