【データで振り返る2020年の阪神(2)】昨季から12球団唯一の本塁打増 4番・大山の満塁打率5割超

[ 2020年12月30日 10:00 ]

<データで振り返る今年の阪神>昨季との本塁打種目別比較
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 チーム打率.246はリーグ5位で昨季.251(同4位)からダウン。打率トップは近本の.293で17年以来の3割打者なしに終わった。同得点は494で1試合平均得点4.12で、リーグ最少だった昨季538得点(同3.76得点)から平均値で増やした。

 得点力アップの要因は本塁打だ。コロナ禍で23試合少ない120試合制の中、昨季94本から110本と12球団唯一の増加。特に甲子園では34本(62試合)から52本(57試合)へと量産した。同球場1試合あたり0.91本は金本、ブラゼルらがおり“平成のダイナマイト打線”といわれた10年の1.05本に迫るもので92年のラッキーゾーン撤去後では5番目の多さだった。走者ありの本塁打も41本から53本に増え、1本だった満塁弾は前回優勝05年以来の7本を数え、40打点を上積みした。

 中核を担ったのが14本から28本に倍増させた大山だ。昨季108試合で4番、チーム最多本塁打の実績ながら、開幕戦は出番なし。スタメン定着はマルテ離脱の開幕14試合目からだったが、終盤には岡本(巨)と本塁王を争った。打点85、打率.288もキャリアハイ。12度の満塁機で初の満塁弾(2本)を含む16打点を稼ぎ同打率は昨季の.143(満塁機15度)から.556と躍進した。生え抜き選手の2年連続チーム最多本塁打は96、97年の桧山以来だった。

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