阪神ドラ1・佐藤輝、大先輩“有藤超え”一発宣言 近大練習納め、闘志新た

[ 2020年12月25日 05:30 ]

バッティング練習する佐藤輝(撮影・平嶋 理子)
Photo By スポニチ

 阪神ドラフト1位の佐藤輝明内野手(21=近大)が24日、奈良県生駒市のグラウンドで同大の練習納めに参加した。4年間で通算14本塁打を放ち、先輩の二岡智宏氏(現巨人3軍監督)の持っていた関西学生リーグ記録を更新したが、プロでも通算348本塁打の大先輩・有藤道世氏(スポニチ本紙評論家)を超える活躍をみせることを誓った。

 遠投をし、外野ノックを受けた。室内練習場では打撃練習も行った。4年間、汗を流し、ユニホームを真っ黒にしたグラウンド。4球団からドラフト1位指名されるまで成長できたホームだった。近大での最後の練習。少しだけ感傷にもひたっていた。

 「4年間やってきて思い出深い場所。感慨深いです。野球もそうですけど、考え方とかメンタル面でも成長したかなと思います」

 仁川学院3年生の6月に練習参加し、ワンスイングで近大・田中秀昌監督をほれさせた。その場所が、この日もバットを振った室内練習場だった。「監督は僕を見つけていただいて、ずっと1年から使ってくれたのですごく感謝しています。(教えで大事にしているのは)野球人、人としてそれ(野球)以外のことをしっかりしろと。私生活面でこれからもしっかり成長できるようにやっていきたい」

 関西学生リーグではOBの二岡氏が持っていた本塁打記録を更新する通算14発。プロでも偉大な先輩たちに負けない活躍を目指す。NPB通算173本塁打の二岡氏、来季から同じチームで同165本の糸井はもちろんながら、見据えるのは「ミスターロッテ」の愛称で親しまれ、近大出身者で最多本塁打数を誇る有藤氏だ。「もちろん1本でも多く打ちたい思いはある。結果として超えることができるように、しっかり頑張っていきたいと思います」

 今年のOB会が新型コロナウイルスの感染拡大防止のため中止となった。OB会長の同氏とグラウンドでの対面を心待ちにし、いいところを見てもらうためにしっかりと準備をしておくつもりだ。この日の練習後に退寮。「動かなかったら(虎風荘に)入寮したときに動かないと思うので」と年末年始も実家近くでトレーニングは継続する。最後は様々な思いを込めて一礼。いよいよ始まるプロ生活へ、心を躍らせた。(阪井 日向)

 ▼有藤通世氏(近大OB会長、本紙評論家)彼には私の記録と言わず、600本ぐらい打ってほしいね。まずは来季、1年目から最低でも30本塁打をノルマにしてほしい。30本を10年連続で目指せ、と言いたい。私と違って長距離砲。守備も大学時代の私よりうまい。本当に楽しみにしているよ。

続きを表示

2020年12月25日のニュース