ソフトB・川島 “柳田年俸級”の声出し高評価 5年契約は「“ダメ”と言われました」

[ 2020年12月25日 05:30 ]

契約更改し笑顔を見せる川島(撮影・岡田 丈靖)
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 若手かかってこい!ソフトバンク・川島慶三内野手(37)が24日、ペイペイドーム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸7000万円でサインした。2年契約の2年目を迎える来季は、同い年の松田とともに若手の壁となることを宣言。プレーだけではなく、ムードメーカーとしてもチームの日本一5連覇に貢献することを誓った。

 チームのために何ができるか。それだけを考えて川島は今シーズン、プレーした。59試合に出場し打率・263、4本塁打9打点。数字には表れない貢献度が、高評価とチームの4年連続日本一につながった。

 今季は若手の栗原や周東が台頭。しかし、川島にあって、若鷹にないものが査定にしっかり反映された。「(若手は)全然声が出ていない。そこは松田と僕は負けないですよ。声だけ(の査定)なら柳田くらいの年俸(もらっても)、です」と、現状維持の7000万円でサインした。「(交渉が)長かったでしょ?めちゃくちゃ評価してもらったんです。5年契約を下さいと言ったら“ダメ”と言われましたけど…」と、会見でおどけた。

 ベテランとして若手の壁となることも誓った。「栗原?人気があるけど、まだまだ。周東?足が速いけど、まだまだ。かかってこいという感じですよ」。今季、左投手に対しては打率・317をマークし、15年目で初めて4番にも座った。若手へのアドバイスに加え、ベンチでは常に的確な声を出し、戦力になった。

 三笠杉彦GMも「プレーヤーとしてもいい働きをしてくれたし、若い選手のまとめ役もやってくれた」と評価した。来季は38歳となるシーズンだが、老け込むつもりは毛頭ない。「年を重ねるごとに野球が好きになるし、楽しくなる。ユニホームは脱ぎたくない」と一年でも長く現役を続けることが目標だ。「今年は59試合だったから来年は70試合。柳田を抜きたいという気持ちでやりたい」と決意を新たにした。

 「5連覇を目指して、チームを引っ張る気持ちで」と川島は言った。グラウンドでもベンチでも存在感を発揮し、16年目もチームを支える。(川島 毅洋)

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