プロ野球とJが今年最後のコロナ対策連絡会議 専門家は感染対策を評価

[ 2020年12月14日 11:22 ]

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 プロ野球とJリーグが合同で設置した新型コロナウイルス対策連絡会議は14日、今年最後となる第22回会議をオンラインで行った。今季のプロ野球は12球団が120試合を戦い、総入場者数は482万3578人。それに対し、観戦後48時間以内に新型コロナウイルス感染症に陽性反応を示したケースは2人だった。専門家チームからは球場内での感染対策と、体調不良の方には来場を自粛を呼び掛ける対応などが効果的だったと評価された。

 無症状の感染者もいるため、実際の感染者が2人だったのかは分からない、というのは3人の専門家チームに共通した認識。その上で、座長の賀来満夫氏(東北医科薬科大特任教授)は「他におられた可能性は否定できないが、非常に少なかったのは事実。事前の体調管理の呼び掛け、球場内での感染対策が効果を上げていたのだろうと思う」と見解を示した。

 政府分科会のメンバーでもある舘田一博氏(東邦大教授)は「2人というのは恐らく氷山の一角ではないか。でも10倍いても、かなり低く抑えられていると思う」とし、「プロ野球もJリーグも、正しいメッセージを出して、それにお客さんの一人一人が応えてくれたということではないか」と評価した。

 三鴨広繁氏(愛知医大感染症科部長)は「2人ではないと、私もそう思っている。でもこれはいわゆる飲食店での事例などより明らかに少ない」と説明した。

 対策連絡会議では今季を振り返り、さまざまな事例をまとめて、来季以降への重要な参考資料とする。斉藤惇コミッショナーは「細かいデータが入ったレポートはできつつある。精査し、専門家の先生方からご意見をたまわり、自主トレ、春季キャンプへの準備に入りたい」と話した。

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2020年12月14日のニュース