【広島・誠也と一問一答】自分は「3番が合っている」 優勝には「若い選手が入ってこないと難しい」

[ 2020年12月9日 14:37 ]

ベンチ前で笑顔を見せる広島の鈴木誠(撮影・会津 智海)
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 広島・鈴木誠也外野手(26)が9日、広島市内で契約更改交渉に臨み、2億8000万円から3000万円アップとなる3億1000万円で更改した。広島の最高年俸は16年の黒田博樹氏の6億円で、野手としての最高は今季の菊池涼の3億円。今回の更改で、野手としては歴代最高となった(金額は全て推定)。以下は鈴木誠と一問一答。

 ―球団からの評価。
 「頑張ったとお言葉をいただきました」

 ―どのような話。
 「基本的にはチームのことですが、どういうシーズンだ、どう感じた、という話をしました」

 ―金額は。
 「少し上げてもらいました。今年はコロナもあって、会社としても厳しい影響があったと思うが、それでも少しでも上げてもらえた。正直、もう少し、上げてもらいたいなと思いましたが、こういう中で、少しでも上げてもらえたのはありがたいです。やりやすい環境をつくってもらっているので、若い選手たちもやりやすい環境になっているので、ありがたいと思っている」

 ―将来的なメジャー挑戦などの希望は。
 「コロナがあって、いろいろと難しくなってきていると思うので、そういった話だったり、今回はしていないですね」

 ―今年を振り返ると。
 「今までなら、キャンプ、オープン戦に入って、段々体が慣れてきた状態で、シーズンに入っていくが、今年に限ってはそういうことがなく、開幕もいつになるか分からず、調整の仕方が少し難しかった。始まってしまえば言い訳になるのですが、調整の仕方は難しかった」

 ―3割、25本塁打を達成した。納得できた数字は。
 「出塁率(.409)は良かったのかな、と思いますが、得点圏打率はこだわりがなく、長打率(.544)も今年はあまり良くないし、OPS(出塁率+長打率=.953)もそんなに高い数字ではない」

 ―悔しかった部分。
 「内容全般的にです」

 ―チームが勝てなかった。
 「メンタルというのか、やる気の浮き沈みというのがあって…。どうしても、応援がない状態で点差が開いたりしたときに、いつもなら、応援のおかげで何とかやっていたが、無観客だったり、お客さんが少なく、応援が少ない状況は初めての経験だった。めったにないことで、すごく良い経験になった」

 ―4番の責任を感じた。
 「それも大きい。僕が打たなくて負けた試合も数多くある。色々感じる部分もある。いろんなことが重なったシーズンだった」

 ―3番を担ったが。
 「3番の方が合っているな、と。元々、3番が好き。4番タイプではない、と自分では分かっている。どのチームの4番と比べても、自分は4番タイプではないと思うので、3番が合っているのではないかな、と。ただ、僕は打順のこだわりは全くないので。1番は嫌ですけど(笑)。それ以外はどこでもいいです」

 ―5年連続で3割、25本塁打したことは。
 「3割は1つの目標ではあったが、最後の試合は出ていないし、調整したみたいな感じもあったので」

 ―今年のチームは。
 「雰囲気自体は悪くなかったと思う。若い選手が数多くチャンスをもらって、良い経験ができたシーズンだと思う。ずっと強いチームなんて、あり得ない。こうやって弱くなった時に、いろんな選手がいろんな経験を積む。また、次の年に、少しずつ強くなっていくと思う。(広島が)優勝した年もそうですが、CS(出場)から段階を経て、優勝になった。いきなり強くなるのは難しい。若い選手たちが少しずつ力をつけて、僕たちも負けないように頑張れば、強いチーム作りはできる。(周囲も)温かい目で見てほしいな、という気はする」

 ―田中広が残留し、河田ヘッドコーチも復帰。
 「河田さんには色々教えてもらったりしたので、すごくうれしいです。広輔さんも、ずっと一緒にやってきて、思い入れも強いですし、よく食事にも連れて行ってもらった優しい先輩。そういう先輩が他のチームに行ってしまうのは寂しいので(残留は)うれしい」

 ―オフは。
 「今年は休もうと思っています。12月いっぱいは」

 ―レベルアップ。
 「全てです。たくさんあり過ぎて、答えられない。他球団にもすごい選手がいますし、まだまだ力不足。頑張ります」

 ―来年は東京五輪もある。
 「選ばれるか分からない。選ばれたら頑張りたいたいなと思います。外野手はたくさんすごい選手がいる。負けないように、隙があれば入りたいと思います」

 ―来季で9年目。
 「Aクラスはしっかり入りたいと思います。もちろん優勝を目指しているが、今の段階では、今年のチーム状況を見ていると、優勝はまだまだ難しいのかな、と思う。僕らが優勝していたときのチームには程遠いと思うので、何とか、まずはしっかりAクラスに入れるようにやっていきたい」

 ―自身では。
 「もちろん成績を出すことです。いろんな面で、若い選手たちへのやりやすい環境をつくれたらと思う。若い選手たちが入ってこないと難しいと思う。僕も若い時に、新井さんであるとか、他の先輩たちがやりやすい環境をつくってくれた。今度はそれを逆にさせてあげたい。その子たちが活躍してくれたら、また強いカープが戻ってくるんじゃないか、と思う」

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