流れが来ない…原監督 最悪13失点に最短「39秒」会見に込めた逆襲への思い

[ 2020年11月23日 05:30 ]

SMBC日本シリーズ第2戦   巨人2-13ソフトバンク ( 2020年11月22日    京セラD )

<巨・ソ>9回、ウィーラーのニゴロ判定にリクエストを要求した原監督(中央)は、リプレー検証でもアウトの判定となり両手を上げて不服そうな表情を見せる(撮影・尾崎 有希)
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 19年の監督復帰から2年間で最も短い39秒で、「以上」と囲み取材を打ち切った。ロッカールームへきびすを返し、第3戦での雪辱に視線を向ける。口調は穏やかながら、巨人・原監督の並々ならぬ闘志が言葉に、背中に、にじみ出た。

 シリーズ13失点は西武が相手だった94年の第1戦で喫した11失点を上回る球団ワースト。「流れを相手に渡したかなという感じですかね。1日ありますから。猛練習して備えます」。きょう23日は大阪から移動後、敵地・ペイペイドームで全体練習を予定している。

 2試合連続で力負けだ。打線は前日の千賀と同じくパ最多11勝のパワー型投手の石川に屈した。6回途中まで4安打に抑えられ、ウィーラーの2ランによる2点だけ。直球のファウル数は15で、11が打者の逆方向(8)かファウルチップ(3)。力で押された。前日は千賀のフォークボールを見極めながら常時150キロ超えの直球に押し込まれ敗戦。今シリーズは開幕2日前に全試合がDH制に変更となったが、2試合にDH出場した亀井も計6打数無安打だった。

 投手陣は9番の甲斐までがフルスイングで重圧をかけてくる強力打線に屈した。先発の今村が2回途中4失点で早々に降板するなど、計7投手のうち5投手が失点。主導権を一度も握ることなく、原監督も「やはり流れがこっちに来ない。最初に渡してしまう、というところ」と嘆いた。

 楽天が相手だった13年の第7戦から8年越しでシリーズ7連敗。昨季4連敗の呪縛を振り払うためには、まず先発が試合をつくり競り勝つしかない。セ王者の意地を、誇りを、全国のファンが期待する。

 《セ球団DH制で19連敗》巨人が1、2戦に連敗。この結果、巨人の7連敗が始まった13年楽天第7戦から、セの球団はDH制で行われたシリーズの試合に19連敗となった。
 (神田 佑)

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