藤川球児にありがとう 阿部が、和田が…球界のライバル、同志からねぎらいメッセージ

[ 2020年11月10日 22:36 ]

セ・リーグ   阪神0-4巨人 ( 2020年11月10日    甲子園 )

<神・巨24>最後のマウンドを1回無失点で終え、ボールを手にファンの声援に応える藤川(撮影・北條 貴史)
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 引退試合を終えた阪神の藤川球児投手(40)と数々の対決を繰り広げた選手、そして同じ80年度生まれの選手がねぎらいのメッセージを寄せた。藤川に対し、プレーヤーとして敬意にあふれた言葉が並んだ。

 ▼ソフトバンク・和田 最後の投球を見ました。画面を通じても、心から野球を楽しんでいるのが伝わりました。これまではチームを背負って投げてきて、マウンドで笑顔になることはなかったと思うんですが、今日だけは楽しませてくれと言っているように感じましたね。球日の投球はすごいの一言。あの真っすぐが投げられてなんで辞めるんだろうと思いますが、やれる、やれないじゃなく、本人が辞めるとけじめをつけたのが今日だったんだなと。嬉しそうに投げるのを見て感動しました。僕も改めて、悔いなく残りの野球人生を精一杯生きて、最後に笑顔で投げられるマウンドを用意してもらえる選手になりたいなと思いました。本当にお疲れ様でしたと伝えたいです。

 ▼巨人・杉内2軍投手コーチ 19年間の現役生活本当にお疲れ様でした。40歳まで一線級でプレーしたことは、同じ投手として本当に尊敬しています。WBCや北京五輪で、ともに日の丸を背負って戦ったのが懐かしい。次のステージでは、メジャーや独立リーグも経験した貴重な経験を、野球界のために伝えてほしいです。またいつか、ゆっくりとお酒でも飲みながら思い出話でもしたいですね。

 ▼巨人・阿部2軍監督(打者の中で最多58打席の対戦で、53打数9安打、打率・170。0本塁打、0打点)あの伸び上がるような直球をどうにか打ってやろうといつも打席で燃えるものがありました。分かってても、打つのは容易でなかった直球は今でも目に焼き付いているほどです。昨年9月24日の甲子園での最後の対戦、オール直球勝負での対戦したシーンは思い出すと、胸が熱くなります。お互いが切磋琢磨(せっさたくま)して、巨人阪神戦を盛り上げられたのは自分の誇りでもあります。藤川選手、本当にお疲れさまでした。

 ▼巨人・村田2軍野手総合コーチ 同世代の選手が引退するというのは、改めて寂しくも感じますね。本当にお疲れ様でした。強い気持ちで投げ込んでくる球児の真っすぐは脅威でした。直球を打ち返すために試行錯誤することで、対戦した打者はレベルアップに繋がったと思います。今後も野球界の発展のために、マウンドでの経験を伝えていってほしいです。

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2020年11月10日のニュース