ヤクルト・小川ノーノーは「5回くらいから」意識 ウイニングボールは「自分で持っていたい」

[ 2020年8月15日 21:42 ]

セ・リーグ   ヤクルト9―0DeNA ( 2020年8月15日    横浜 )

<D・ヤ>ヤクルト先発の小川(撮影・島崎忠彦)
Photo By スポニチ

 ヤクルトの小川泰弘投手(30)が15日、横浜で行われたDeNA戦で、ノーヒットノーランを達成した。9回135球を投げ無安打、10奪三振。許した走者は失策2つと、四球3つだった。

 最後の打者・乙坂から空振り三振で奪うと、小川の元に捕手の西田が駆け寄り歓喜の抱擁。その後は“ソーシャルディスタンスを”取ったチームメートから水のボトルのシャワーを浴びせられ、気持ちよさそうに笑顔を見せた。

 19年9月14日に中日の大野雄が阪神戦(ナゴヤD)で達成して以来、プロ野球史上93回、82人目。ヤクルトでは06年5月25日にガトームソンが楽天戦(神宮)で達成して以来14年ぶりの快挙となった。

 小川は今季、開幕4連勝スタート。だがここ4試合は2敗と7月18日の広島戦以来勝ちがついていなかった。前回8日のDeNA戦では5回4失点で2敗目を喫した。それだけにこの日は「前回悔しい投球をしていたので、何とかやり返したいという気持ちでした。キャッチャーの西田が強気のリードをしてくれたので、自分も強気でストレートを投げ込めましたし、野手の皆さんも点をたくさんとってくれたので、乗っていくことが出来ました」と語った。

 チームは今季ワースト5連敗中で「苦しい毎日だった」と言うが、この日は「気持ちで前に出るということは忘れずにマウンドに立つことができた」と振り返った。ノーヒットノーランを意識したのは「5回くらいに…」と言うが、「まあ、そんな簡単にいかないというのはわかっていたので、集中力だけは持ってバッターに向かっていく姿勢だけを意識していました」と語った通りの投球を披露。135球を投げ切った。

 ウイニングボールは「人にあげていること多いんですけど、初めてのことなので、まず自分で持っていたいと思ます」と特別な勝利をかみしめていた。

続きを表示

この記事のフォト

2020年8月15日のニュース