無観客で練習試合“開幕” 真の球春待ち、魅せた「熱男ー!」&寿司パフォ

[ 2020年3月21日 06:45 ]

練習試合   ソフトバンク4-2ロッテ ( 2020年3月20日    ペイペイD )

ロッテとの練習試合の2回無死、左越えにソロを放つソフトバンク・松田宣(撮影・岡田 丈靖)
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 常に熱い男が先に“あがり”を出したあとに、ねじりハチマキの似合う男から寿司も出た。お客さんがいれば、お腹いっぱいになったはずだ。

 当初のリーグ開幕戦だった20日、ペイペイドームでソフトバンク―ロッテ戦が行われ、ソフトバンクが4―2で勝利。2回先頭で「4番・三塁」のソフトバンク松田宣浩内野手(36)が先制ソロ本塁打で鷹打線の士気をぶち上げると、2点を追いかけるロッテは4回先頭で「5番・三塁」のレアード内野手(32)も負けじと、ソロ本塁打で続いた。

 無観客のもと、松田宣は余韻に浸りながらダイヤモンドを一周。ベンチ前でのハイタッチ後に、お決まりの本塁打パフォーマンス「熱男ー!」と右翼席方面に向けてシャウトした。対して、寿司が大好きなレアードも、ベンチ前で恒例の寿司を握る喜びのパフォーマンス。シャリ付きの“エアーネタ”をパクリと食したのは昨季までソフトバンクでプレーした福田秀平だった。

 ただ松田宣は「お客さんがいたら、できないこともあるし」と少し残念そう。実はプロ野球とJリーグが共同設置した3月12日の「新型コロナウイルス対策連絡会議」で「熱男ー!」とファンと選手が一体となって大声を張り上げることは「感染リスク高」と位置付けされたのだ。「NPBからOKをもらうまで、シーズンに入ったら自粛します」と観客が入る試合では「熱男」は自粛、封印する方針を決めている。

 この日、レアードの寿司パフォーマンスを見た松田宣は「(寿司?)やっていましたね。寿司もアカンでしょ」と抵触しないかの可否を、自分のことのように心配していた。ただ、現状は開幕日も見えず、無観客での練習試合が続いている段階。味のある両者は、大いにバットでも、パフォーマンスでも、美味しく見せてもいい。

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