広島・大瀬良「新スタイル」で今春最長7回投げた!“幻の開幕戦”4失点も手応え

[ 2020年3月21日 05:30 ]

練習試合   広島3-4中日 ( 2020年3月20日    マツダ )

中日との練習試合に先発した広島・大瀬良 (撮影・奥 調)
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 広島・大瀬良大地投手(28)は20日の中日との練習試合で、カーブを多投する新スタイルを披露して今春最長の7回を4失点とした。開幕投手として登板する予定だった一戦で、6回まで2安打無失点の好内容。DHを使用せずに打席に立つなど、日程の決まらない開幕に向けて準備万全をアピールした。

 3月20日のマウンドは静かだった。開幕投手として登板するはずだった一戦は、無観客の練習試合に変更された。「アップのときとかに、ふと“すごい緊張感で投げていたのだろうな…”と思った。去年の緊張感を経験しているので比較してしまったけど、仕方のないこと」。大瀬良は、頭を切り替えて、新スタイルを試すことに専念した。

 全101球のうち、カットボールを15球に抑えた一方で、カーブがほぼ同数の12球。勝負球のカットボールに頼らず、カーブを多投してカウントを整えた。2回には阿部、京田の2人に2球連続でカーブを続けるなど、目先を変えて3者連続三振につなげた。2回から4イニング連続無安打と、6回までは大島に許した2安打のみ。7回に5安打4失点と乱れるも、イレギュラーや当たりの弱い内野安打など不運も重なった。

 「あまりカットボールを投げずに、直球、フォーク、カーブで違うバリエーションを見せられた。(捕手の会沢と)お互いのやりたいことが凝縮された投球。直球とカットを張られている状況とは反応が違うなかなかない光景だった。すごく良かったと思う」

 本番を見据えて、DHを使用せずに今春初めて打席に立った。2打席目の5回1死一塁では、初球をバスターで叩きつけて投手への内野安打とした。「サインに対して結果を残せて次につなげられたのは良かった」。投球回数は事前に定められず100球を超えた7回で降板。始まりの見えない開幕に向けての準備を整えている。

 「長いイニングを投げられて良かった。先にここ(7回)までやらせてもらえたので、これからは微調整してより集中していけるようにしたい」

 来週の登板は回避して調整する予定。開幕延期を最大限に活用して、いつか訪れる満員の観衆に囲まれたマウンドに向かう。(河合 洋介)

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