ソフトB・松田宣 2年連続“開幕弾”!見えないリアル開幕日へ「一球に懸けるだけ」

[ 2020年3月21日 05:30 ]

練習試合   ソフトバンク4-2ロッテ ( 2020年3月20日    ペイペイD )

ロッテとの練習試合の2回無死、左越え本塁打を放ち「熱男」と叫ぶソフトバンク・松田宣(撮影・中村達也)
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 当面の間、公式戦代わりとなる練習試合が20日、スタートした。ソフトバンクは、ペイペイドームでロッテと戦い、4―2で勝った。当初の開幕戦とされていた日に、昨季の開幕戦でも先制弾を放った松田宣浩内野手(36)が、この試合でも先制のソロ本塁打。新型コロナウイスルの影響で公式戦の日程が確定しない状況でも、元気を届ける。

 ロッテに練習試合3連勝だ。昨季8勝17敗と大きく負け越した苦手に“開幕代替”のこの日の練習試合でも快勝。観客が入っていれば鷹党祭りになっていたはずだ。

 口火を切ったのは、盛り上げ隊長の松田宣。2回先頭での第1打席。2ボール後、古谷の146キロ真ん中直球を素直に強振。左翼席に飛び込む、先制ソロ本塁打を放った。

 「打った瞬間、入ると思いました。ベストなスイングで、いい感じに打てて良かった」

 ベンチ前での仲間とのハイタッチ後には、お決まりのパフォーマンスだ。無我夢中だったのか「(届けた方向?)分からないです」とは言うが、右翼席方向に「熱男~!」とシャウトした。

 当初は、開幕戦だったこの日のカード。松田宣は昨季開幕の3月29日の西武戦(ヤフオクドーム)でも2回の初打席でチーム1号となるソロ本塁打を放ち、1500安打の節目を飾っていた。2年連続での“開幕弾”に「練習試合だけど初戦で打てて良かった。2月1日から心と体は出来上がっているのでね。ペースを落とすこともないし、一球に懸けるだけ。ただ集中するだけ」。見えないリアル開幕日へ向け、好調を持続中だ。

 オープン戦では5日のヤクルト戦でソロ、10日の巨人戦(ともにペイペイドーム)でソロと3ラン、この日にソロと今季の対外試合で4本塁打。計4度の「熱男~!」を披露した。

 しかし、おなじみのポーズも、今季は開幕後に封印される。「お客さんがいたら、できないこともあるし」。プロ野球とJリーグが共同設置した「新型コロナウイルス対策連絡会議」で、ファンが声を張り上げることは「感染リスクが高い行為」と位置付けられた。観客との一体感が持ち味の「熱男~!」は「NPBからOKをもらうまでシーズンに入ったら自粛します」と決めている。

 ただ、無観客なら心配ない。「本塁打のペースは増えているし、自信にもなる。積み重ねていくだけ」とシャウトし放題だ。豪快なアーチとパフォーマンスで、36歳のベテランはファンに元気を届け続ける。

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