担当記者が見た大谷 変化を恐れない心と決断力

[ 2020年2月15日 05:30 ]

打撃練習するエンゼルス・大谷
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 大谷は変化を恐れない。日本ハム時代の15年に左脇を開けた「フライングエルボー」と呼ばれる構えを取り入れる時も、メジャー1年目の開幕直前に「ノーステップ打法」に変えた時も、ちゅうちょすることはなかった。

 合理的に良いと思ったものは即座に行動に移せる。日本ハム時代の17年オフ、運転免許の取得について「そこに割く時間はないです」と話していたが、今オフに大谷は、左膝手術後のリハビリの合間を縫い米国で運転免許を取得した。米球界挑戦を決めた花巻東時代のチームメート・小原大樹には「先入観にとらわれないで自分自身で試行錯誤を繰り返してやっていく方が絶対プラスになると思う」と助言を送っている。

 変化は自分を高める第一歩となる。そこに決断力も加わる。今年は投手としての本格復帰が注目されるが、打撃面でもよりスケールアップした姿を見ることができそうだ。実戦の中でも、その取り組みに着目したい。 (MLB担当・柳原 直之)

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