広島 新助っ人は1メートル90、最速155キロ右腕 日本球界初の南ア出身

[ 2019年12月2日 05:30 ]

テイラー・スコット(AP)
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 広島は1日、来季の新外国人として今季オリオールズなどでプレーしたテイラー・スコット投手(27)と契約を結んだと発表した。契約金17万5000ドル(約1925万円)、年俸52万5000ドル(約5775万円、金額はすべて推定)で背番号は未定。

 今オフの外国人投手補強第2弾も救援強化だった。DJ・ジョンソンに続き獲得したスコットは1メートル90の大型右腕で、最速155キロのツーシームと140キロ超のスライダーを軸とする本格派だ。
 マリナーズ時代の今年6月に、南アフリカ共和国出身の投手では初となるメジャー登板を果たした。その後、オリオールズに移籍し今季は計13試合で0勝0敗、防御率14・33。日本球界でも初となる南アフリカ出身投手は、球団広報を通じ「新しいチームメートに会えることと、日本の野球を学ぶことをとても楽しみにしています。目標はチームの勝利に貢献して、優勝することです。カープファンは日本で一番、選手を応援して盛り上げてくださると聞いていますので、プレーすることを大変楽しみにしています」とコメントした。

 今季はオープナーとして2試合に先発しているが基本は救援投手で、球団も中継ぎでの起用を描く。DJ・ジョンソンに続く救援陣の補強について、松田元オーナーは「中継ぎの駒数を増やした。フランスアとDJ・ジョンソンの助っ人同士で、お互いに抜けたところを補える。7回には一岡らがいるし、8、9回を助っ人がカバーしてくれれば」と期待を寄せた。

 今季の1軍助っ人枠は、主に「投手3、野手1」。ジョンソンは決定的で、今季12セーブを挙げたフランスアらと残り2枠を争う構図。来季は、競争を勝ち抜いた助っ投中心の「V奪回方程式」が形成されることになりそうだ。

 今オフの外国人補強について、同オーナーは「ひとまず終了」と明言した。就任会見で佐々岡監督は「終盤の投手を強化していきたい」と強調していた。新政権の意向もくみ、戦力が整備された。
(河合 洋介)

 ◆テイラー・スコット 1992年6月1日生まれ、南アフリカ共和国ヨハネスブルグ出身の27歳。11年ドラフト5巡目(全体159番目)でカブスと契約。マリナーズ在籍の19年6月8日、エンゼルス戦で南アフリカ出身の投手として初めてメジャーデビュー。移籍したオリオールズと合わせて13試合に登板し0勝0敗、防御率14・33。1メートル90、84キロ。右投げ右打ち。

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2019年12月2日のニュース