OBC高島4強!新人・菅4安打 元阪神・野原監督の助言効いた

[ 2019年8月29日 05:30 ]

第44回全日本クラブ野球選手権大会第3日 ( 2019年8月28日    メットライフD )

8回1死二塁 右前打を放つOBC高島・菅(撮影・久冨木 修)  
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 準々決勝4試合が行われた。OBC高島(東近畿)はルーキー菅彰太外野手(23)が4安打と大暴れし、松山フェニックス(中国・四国)を3―2で下して09年以来10年ぶりの4強に進出した。前年覇者の大和高田クラブ(東近畿)、前年準Vのマツゲン箕島硬式野球部(西近畿)、16年覇者のビッグ開発ベースボールクラブ(九州)も勝ち進んだ。きょう29日は準決勝2試合と決勝が行われる。

 23歳のルーキー・菅が、小学生以来という4安打で勝利に貢献した。2回の右中間三塁打に始まり、左翼線二塁打、右前打と広角に打ち分ける。さらに1―1の8回1死二塁では右前に運び、勝ち越し点につなげた。3打数無安打だった初戦後、元阪神の野原祐也監督に「力んでいる」と指摘され、バットを短く持つと大爆発だ。

 大阪生まれで帝京五(愛媛)から国士舘大へ。東都大学リーグ2部でプレー後、社会人入りはかなわなかったが「レベルの高いところでプレーしたい」と今春にOBC高島入りし、レギュラーを獲得した。チームは10年ぶりの4強入りで「本当に選手はよくやってます」と野原監督。恵まれたプロの環境と違い、午後6時半~10時まで全体練習し、自主練習は午前1時まで及ぶこともある。菅は「今年引退する先輩も多いから1試合でも多く戦いたい」と力強く話した。(伊藤 幸男)

 《兄に刺激!村上誠V打》大和高田クラブはタイブレークの延長11回、途中出場の村上誠也が中前に決勝の2点適時打。1回戦で3歳上の兄・直也が4打数4安打の爆発。「兄の活躍で僕も何とかしようと必死に打ちました」と刺激を受けての殊勲打だった。昨秋、NOMOクラブを退団し、野球を辞める予定だったが、兄に誘われ移籍。兄は昨年優勝を経験したが「僕は経験してないんで、一緒に優勝したい」と話す村上兄弟がチームを引っ張る。

 《つなぎの4番大城V2点打》16年決勝で下した千曲川硬式野球クラブを、4番打者が返り討ちにした。ビッグ開発ベースボールクラブは1―1の6回1死二、三塁から、大城が決勝の右翼線2点二塁打。「しっかりと打てました。自分はホームランとか長打は少ないけど、チャンスで打てれば」。17年の加入以降、「つなぎの4番」としてチームを支える主砲は、少しだけ胸を張った。

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