巨人・岩隈 移籍後初登板で1回三者凡退 最速141キロ「ようやくスタートラインに立てた」

[ 2019年8月21日 20:14 ]

<イースタン 巨・日>救援登板し、1イニングを三者凡退で抑えた岩隈(撮影・島崎忠彦)
Photo By スポニチ

 巨人・岩隈久志投手が日本球界復帰後、初登板を果たした。21日のイースタン・リーグの日本ハム戦(東京ドーム)で、6回から4番手で登板。1回を12球、三者凡退と格の違いをみせ「腕を振って、しっかり投げられた。(球の)伸びる感じも良かった」と穏やかな笑みで振り返った。

 先頭の海老原を初球の139キロのツーシーム二飛。いきなりバットも折った。続く石川亮のニゴロ、郡の空振り三振はともにスライダー。「(変化球も)右のインサイドのツーシームはもう少しだけど、(全体的には)良かった」。最速141キロの直球に、カーブ、スライダー、ツーシームと変化球も試せた。

 17年秋に手術を受けた。今季はキャンプ1軍スタートだったが、3月からは右肩の影響でリハビリを続けてきた。「一進一退の中で投げられる日を目標にやってきた。ようやくスタートラインに立てた」。支えは家族と応援してくれたファンの存在。この日のスタンドには「背番号21」のユニホームを着た家族の姿もあり、球場内に名前がコールされた際には大歓声に包まれ「たくさんのファンの人に見てもらうことができて嬉しかった」とあらためて感謝した。

 今後は患部の状態を確認後、球数やイニング数を増やしていく。時間の許す限り、1軍の試合はチェックしてきた。「(1軍は)いい戦いをしていますし、その戦力になりたい」と力を込める。首位快走のチームに合流する日を思い描きながら、日米通算170勝右腕がギアを上げていく。 (川手 達矢)

続きを表示

2019年8月21日のニュース