広島ドラ1小園 2軍戦で“プロ初安打”、同学年根尾は無安打

[ 2019年4月3日 05:30 ]

ウエスタン・リーグ   広島2―1中日 ( 2019年4月2日    由宇 )

<広・中>3回、左前へ“プロ初安打”を放つ小園
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 2軍に合流した広島のドラフト1位・小園海斗内野手(18)は2日、ウエスタン・リーグ中日戦(由宇)に「1番・遊撃」で公式戦初出場した。1軍では出場機会がなく、実戦は8日ぶり。2打席目の3回に左前打で“プロ初安打”を決めた。“直接対決”となった同学年の根尾は3打数無安打2三振と奮わなかった一方、フル出場して4打数1安打。貴重な経験を糧に再昇格を目指す。

 モノが違うことは、2軍戦なら余計に際立つ。3回2死無走者、カウント1―1。左腕・浜田智の外角シュートを、小園はライナー性で左前に運んだ。左翼・モヤの後逸で二塁に進塁し、ナインからの祝福には二塁ベース上で右拳を上げて応えた。公式戦初出場での“プロ初安打”。コイ党には大歓声というよりも当然のように受け入れられた。

 「外角が多かったので狙っていました。体を開かないように踏み込もうと、修正できたと思います」

 3月24日ソフトバンクとのオープン戦最終戦以来、8日ぶりの実戦出場だった。このときは1打席のみと、開幕が近づくにつれて出場機会が減少していた。「打席の感覚が全くなかった」と、1打席目は外角のスライダーに空振り三振しながら、すぐに対応。3打席目は三飛、4打席目は快音を残しながらの右直と、公式戦デビューは4打数1安打で終えた。

 相手の遊撃は、同学年で同じくドラフト1位の根尾だった。「ずっとライバルと思ってやってきた相手と試合ができてよかったです」。8回1死一、二塁の守備では、根尾の三遊間への打球を「飛んだ瞬間にあれしかないなと思った」と、逆シングルを選択して三塁にランニング送球する好守。3打数無安打2三振に終わった根尾からは「下半身の強さと技術の高さも凄いなと思いました」と言われた。

 首脳陣は開幕戦でベンチ入りさせて、独特の緊張感を味わわせた。この日から2軍合流し、初指導した朝山2軍打撃コーチは「新人のころの丸より上。マシン打撃の打球の質も(鈴木)誠也よりも上」と驚いた。

 今後は、主に1番か3番でフルイニング出場させて経験を積ませる方針だ。「結果を求めてまた1軍に呼んでいただけるように、そこを目標に向かってやりたいです」。2軍でゆっくりと経験を積む腹づもりは毛頭ない。(河合 洋介)

 ≪2年目遠藤は初勝利≫ウエスタン・中日戦で先発した広島の2年目右腕の遠藤が、7回1失点で“プロ初勝利”をあげた。失点は松井佑へのソロ本塁打のみ。「カウントが取れたのが大きかった」というキレのある直球で被安打3に抑えた。根尾には2奪三振と完勝。「意識をしなかったと言えば嘘になるけど、向こうも人間なんで普通に投げました」と臆せず初星を引き寄せた。

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