荒木コーチ、引退試合開催に感謝「大事な若い選手の1打席」 今後は後進育成に情熱注ぐ

[ 2019年3月3日 17:28 ]

オープン戦   中日―ロッテ ( 2019年3月3日    ナゴヤD )

<中・ロ>スタンドのファンに手を振る荒木(撮影・椎名 航)
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 中日の荒木雅博2軍内野守備走塁コーチが3日、ロッテとのオープン戦で引退試合を行い、試合後にはファンに改めて引退を報告。「情熱を後輩育成に誠心誠意、心を込めて努めて参りたいと思います」と宣言した。

 首脳陣からは守りに就くことを提案されたが「オープン戦の大事な時期なので」と遠慮し、「2番・DH」でスタメン出場。1回裏に訪れた打席は、初球、有吉の135キロを見逃すと「ストライク気味のを(球審が)ボールと言ってくれた感覚があったので、申し訳なくて慌てて打ちました」と2球目を振り、三ゴロに倒れた。

 試合後には引退セレモニーが行われ、後輩の平田、大島両外野手、球団OBの立浪和義氏から花束を受け取った。

 引退あいさつでは冒頭で「まずは2019年シーズンが始まる前の大事なOP戦の時期に、若い選手の打席を1打席いただき、中日球団をはじめ、与田監督、コーチの皆様に感謝を申し上げます」と感謝。「きょうの1打席をもちまして、選手としての荒木雅博は完全に引退致します」とし、「現役の間、野球がうまくなりたい、チームとして優勝したいという情熱を持って練習をして参りました。今後はその情熱を後輩育成に誠心誠意、心を込めて努めて参りたいと思います。これからも中日ドラゴンズ、ご声援をよろしくお願い致します」と後進育成に全力投球することを誓った。

 「最後に全国の中日ドラゴンズファンの皆様、23年という長い間、本当に本当にありがとうございました」と目を潤ませながら深々と頭を下げると、ナゴヤドームを埋めたドラゴンズファンからは大きな拍手が巻き起こった。

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