阪神ジョンソン12球で3人斬り 矢野監督絶賛「あれこそ本当のカット」

[ 2019年2月27日 08:30 ]

阪神紅白戦   白組5―0紅組 ( 2019年2月26日    宜野座 )

紅白戦で1回を無失点に抑えたジョンソン    (撮影・成瀬 徹)     
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 「PJカット」で魅力倍増だ。白組3番手の阪神・ジョンソンが1回を完璧に抑え、1球だけ披露したカットボールで評価をまた上げた。矢野監督に「あれこそ本当のカット」と言わせたのは、最初に対戦した長坂を捕飛に仕留めた球だ。初球は外角146キロでストライク。2球目も同じ外角へ向かった143キロが鋭く切れてバットの芯を外した。紅白戦とあって矢野監督は捕手後方で観戦。わずか1球の試投でも軌道が目に焼き付いた。

 「バッターは見極めつけへん。本当のカットって(川上)憲伸とか三浦とか。本当のカットを投げられるピッチャーはなかなか少ないと思うけど、あれはすごい切れてた」

 例えとして現役時代に苦しめられた元中日・川上憲伸氏の名前が思わず出たほどだ。捕手の坂本も「真っすぐがきれいな(軌道の)分、打ちにくいと思いますよ。右も左も芯をずらせる」と決め球としてインプットした。

 2人目以降は連続三振。植田はチェンジアップ、江越は直球で空振りさせた。最速149キロまで伸び、12球で3人斬り。前回21日の広島との練習試合では130キロ台で大きく曲がるカーブを披露。投げる度に新セットアッパー候補としての魅力が増える。

 「打者と対戦する感覚も出てきてリズムも戻ってきた。(ポジションは)まだ何も確約されていない。チームの駒になれるように頑張ります」

 2度の実戦を終えて走者は1人も許していない。「そういうジンクスはやめてくれ」。照れ笑いの「PJ」がブルペンの大きなピースとなりそうだ。(遠藤 礼)

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2019年2月27日のニュース