阪神・田中秀太スカウト 15年間プレーできたのは“鬼ノック”のおかげ

[ 2019年2月7日 09:00 ]

ウオームアップする田中
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 【平成キャンプ回想録(7)阪神ドラ3田中秀太】阪神大震災の直後だったこともあり「キャンプができるのだろうか」と思ったことを覚えています。熊本工の授業に出席するため震災当日は一時帰省しており、熊本からそのままキャンプ地・安芸へと向かいました。

 2軍はサブグラウンドを利用するため、両翼は80メートル未満です。周りの選手はフリー打撃でどんどん防球ネットに突き刺すのですが、僕はあれだけ近いはずのライトのフェンスにも届かない。プロのレベルの高さを思い知らされた日々でした。

 キャンプ中は、ほとんどの時間を守備練習に費やしました。1軍の榊原内野守備コーチには浴びるようにノックを打ってもらいました。めちゃくちゃキツかったですが、15年間もプレーできたのはあのノックのおかげ。今でも感謝の気持ちでいっぱいです。(阪神スカウト)

 ▽平成7年主なルーキー 城島健司(ダイエードラフト1位)、宮本慎也(ヤクルト同2位)、西口文也(西武同3位)、黒木知宏(ロッテ同2位)、高橋建(広島同4位)

 ◆田中 秀太(たなか・しゅうた)1977年(昭52)2月23日生まれ、横浜市出身の41歳。熊本工から阪神入り。通算624試合で200安打、打率・230、3本塁打、52打点、38盗塁。

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2019年2月7日のニュース