15年U18W杯戦士 大学で4人が主将就任、チーム統率ぶりに注目

[ 2019年1月9日 09:00 ]

明大主将の森下暢
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 あの夏から、早4年がたった。2015年に日本で初めて開催された「WBSC U―18ワールドカップ」。当時の侍ジャパン高校代表のメンバーが今年、各大学で最上級生の年を迎えた。

 代表メンバー20人のうち、当時1年生で代表入りした早実・清宮(現日本ハム)を除く3年生19人中11人が、大学に進学。今年、4人が主将の座についた。捕手の郡司裕也(仙台育英)が慶大、当時の代表でも主将だった篠原涼(敦賀気比)が筑波大、右腕・森下暢仁(大分商)が明大、ワールドカップでは首位打者を獲得するなど主砲として活躍した勝俣翔貴(東海大菅生)が国際武道大で、それぞれキャプテンとして奔走している。

 明大の森下は年末年始に帰省した地元で「主将になったと言ったら驚かれる方が多かった」と頭をかいたが、人前で話すのもだいぶ慣れてきたそうだ。「今も(小笠原)慎之介(東海大相模、現中日)とか、法政に行った伊藤(中京大中京)、宇草(孔基、常総学院)や船曳(海、天理)とか今も連絡はとりあっている」と振り返る。森下自身はワールドカップ出場時、プロか進学かで悩んでおり「ジャパンのメンバーには法政希望の人が多かったので一緒に行こうと誘われたり、(進路を迷って)もうグラグラだった」というだけに、忘れられない夏だったようだ。

 勝俣は大学入学直後からレギュラーとして活躍。200人近くの大所帯をまとめる立場になった。「キャプテンになった人がけっこういるんですね」と懐かしみながら「人前で話すのは苦手だけど、試合と同じで場数を踏んでいければ。頑張りたい」。今秋ドラフト候補としても高い評価を受けており、高校では叶えられなかったプロ入りへ突き進む。

 それぞれの道を進んだ侍戦士たちがどんなふうにチームをまとめ上げるのか。ひそかに注目している。(記者コラム・松井 いつき)

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2019年1月9日のニュース