入寮の輝星 ダル&大谷の出世部屋 隣は清宮「打者からの投手の見方を聞きたい」

[ 2019年1月7日 05:30 ]

勇翔寮の前でポーズをとる吉田輝(撮影・沢田 明徳)
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 日本ハムのドラフト1位・吉田輝星投手(17=金足農)が6日、千葉県鎌ケ谷市の勇翔寮に入寮した。修業の拠点となる部屋は、かつてダルビッシュ有投手(32=カブス)や、大谷翔平投手(24=エンゼルス)が使用していた「404号室」を割り当てられた。メジャーへ巣立ったレジェンドたちが過ごした「出世部屋」で、未来のエース候補は球団からの期待も大きさをかみしめながら腕を磨いていく。

 サプライズだ。偉大な先輩たちが過ごした「出世部屋」に、吉田輝は驚き感激した。

 「知らなかった。自分もしっかりやれば出世できる。大谷さんやダルビッシュさんのように活躍したい」

 メジャーへ巣立った2人の影。同じ場所から追いかける。「早いうちに成長して、(メジャーで)自分もやっていきたい」と将来の夢をほのめかした。

 プロ生活がスタートする。前髪をそそり立たせるニューヘアスタイルで、父・正樹さん(43)の運転する車で寮に到着した。出迎えてくれた2軍マスコットのカビーとハイタッチ。「野球に集中できる良い環境。野球を第一に考えてやっていければ。雪がないだけで暖かい感じがする」。表情も緩んだ。

 荷物はスーツケースとリュックだけ。「(持ってこようとした枕も)ちょっと切れちゃったので、いいのを見つけられればな。ふわふわしている柔らかいのを買いたい」とひたすら野球に専念する。

 新人合同自主トレは9日にスタートするが、球団は昨年と同様に球場内野席を無料開放する。注目度の高い清宮が入団したことで、1年前から混乱を避けるため実施する。「甲子園のスター」の先輩でもある。実は清宮の部屋の隣でもある。「打者のタイミングの取り方など、打者からの投手の見方を聞きたい」と目を輝かせた。

 地元・秋田での初詣はおみくじで「末吉」だった。「争い事(の項目)は、勝つことやすしと書いてあったので、まあいいのかな」。夢への第一歩、ルーキーの運気は上々だ。 (武田 勇美)

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