日本ハム入り王柏融の背番号「99」有力 台湾の至宝に最大限誠意

[ 2018年12月12日 06:30 ]

日本ハムへの入団が決まった王柏融
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 台湾プロ野球・ラミゴから日本ハムへの入団が決まった「大王」こと王柏融(ワンボーロン)外野手(25)の背番号が「99」が最有力となっていることが11日、分かった。同外野手は1993年9月9日生まれで、ラッキーナンバーが「9」。16、17年に2年連続で打率4割をマークしたスター選手に、最大限の誠意を尽くす。

 栗山監督が「台湾の宝。どうしても一緒に野球がしたいと願っていた」と絶賛する王柏融を三顧の礼で迎える。11月20日に優先交渉権を獲得し、今月7日に無事に入団決定。注目の背番号は「99」が最有力となっている。

 王柏融のラッキーナンバーは「9」。生年月日は1993年9月9日で、15年のラミゴ入団から今季まで背番号は9だった。ただ、チームで同番号をつけているのは選手会長で正遊撃手でもある中島。そこで2つ重ねた「99」となる見込みだ。過去に台湾から来日した選手では02から06年まで西武に在籍し、04年には球宴にも出場した張誌家(チャンズージャ)も背負った番号。同じように「ジャパニーズドリーム」を狙う王柏融にはうってつけの番号といえる。

 チームには育成選手が少なく、毎年、支配下選手の人数も65人前後(上限は70)に抑えるため、現役選手が70〜90番台をつけるケースは極めて少ない。親会社が日本ハムとなった74年以降では89〜91年の若菜だけ。王柏融が同番号を背負えば、実に28年ぶりとなる。

 一方でメジャーではヤンキースで昨季52本塁打を放ったアーロン・ジャッジも背負うなど人気の番号。過去にはマニー・ラミレスが08〜10年のドジャース時代に背負うなど、強打者のイメージが強い。打撃が開花したプロ2年目の16年から2年連続で打率4割をマークし、17年は打率・407、31本塁打、101打点で3冠王にも輝いた王柏融の「99」も早々に定着しそうだ。

 打棒だけでなく、野球に取り組む姿勢も真面目な王柏融は、今月7日に入団が決まった際に球団を通じて「これからも初心を忘れず、努力を怠りません」とコメントした。球団もそんなスター選手に対し、年俸9000万円ながら3年契約で総額4億円プラス出来高の好条件を用意。背番号にも誠意を込める。

 年内に台湾で入団会見を行い、その後に来日して本拠地の札幌ドームでも会見を行う予定。背番号「99」のユニホームを身にまとい、「台湾の至宝」が新たなスタートを切る。

 ▽プロ野球の背番号99 今季はソフトバンクからテスト入団した松坂大輔(中日)が背負い、6勝を挙げカムバック賞を受賞。来季から背番号18への変更が決まった。他にはメヒア(西武)、ソト(DeNA)ら外国人野手と、梨田昌孝監督(楽天)ら首脳陣もつけている。また、過去には中村紀洋(中日など)がつけ、渡辺久信監督(西武)、山口鉄也(巨人)も背負い、台湾人選手では02〜06年に西武に在籍した張誌家が背負った。

 ◆王 柏融(ワン・ボーロン)1993年9月9日生まれ、台湾・屏東県出身の25歳。中国文化大から15年ドラフト1巡目でラミゴ入団。16年には台湾プロ野球史上初の年間200安打を達成し、歴代最高打率・414を記録。17年には3冠王。15年プレミア12、17年アジアCS台湾代表。愛称は「大王(ダーワン)」。1メートル81、90キロ。右投げ左打ち。

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