阪神・糸原 来季キャプテン!来季3年目27歳は最速!最年少!

[ 2018年11月26日 06:05 ]

阪神の糸原
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 阪神の来季キャプテンに糸原健斗内野手(26)が就任することが25日、分かった。今季はチームで唯一、全143試合に出場。闘志を出すプレースタイルなどが評価されて矢野燿大監督(49)から指名された。

 「矢野さんには“しっかり自分の事をやってくれれば良い”と言われているので、まずは自分のことを。そのなかで、チームが暗くなった時には盛り上げられるように、自分が率先して。プレーでも引っ張っていけたら、と思います」

 小学生以来の主将就任を指揮官から言い渡された時には「まさか自分が」と驚いたというが、厚い信頼を得ている証拠で、「引っ張っていけたら」と表情を引き締める。入団3年目での主将就任は球団最速。27歳シーズンでも吉田義男氏らに並ぶ最速タイだ。

 とはいえ、チームの事だけではいけない。「まずは自分のことを」と言うように、乗り越えるべき壁はある。まずは定位置争い。上本が残留して、二塁手の座は確約されていない状況だ。

 「競争ですし、まだ全然レギュラーじゃないので。下手くそなので。チームを盛り上げつつプレーもしっかりやっていく。来年に向けて(競争は)始まっていると思うので、このオフしっかり練習して、キャンプから全開で、レギュラーを獲りにいきたい」

 何年も活躍を続けてはじめて、一流と呼ばれるこの世界。全試合に出場し、打率・286をマークしても、不動の存在と言われるのはもう少し先だろう。だからこそ、来季の目標はすでに明確になっている。

 「来年も全試合出て、フルイニング出るというのは、自分の中での野球人としての目標。来年も変わらず、練習していく」

 随所で粘り強さを発揮し、チームに欠かせない働きを継続的に行える力は若虎のなかで頭一つ抜けている。さらに、福留の後任は「重圧しかない!」と言って報道陣を笑わせたり、オフの取り組みは「秘密です!」と笑顔で宣言したりする明るさも兼ね備える。

 17年ぶり最下位から巻き返しを期す矢野政権1年目をけん引するのは、魅力たっぷりの26歳だ。(巻木 周平)

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2018年11月26日のニュース