ヒルマン氏「グレイト、メモリーズ…」 懐かしの店で舌鼓

[ 2018年11月18日 07:32 ]

オムカレーを手に笑顔のトレイ・ヒルマン氏(右)と斉藤辰矢さん
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 日本ハムが東京から北海道に本拠地を移転した2004年当時の監督で、今季限りで韓国SKワイバーンズの監督を退任したトレイ・ヒルマン氏(55)が17日、米国に帰国前に北海道に立ち寄り、前日の札幌市に続き、この日は旭川市を訪問。自身とゆかりあるカレー店「クレイジースパイス」に足を運んだ。

 今季はSKで韓国一を達成も米国にいる家族の事情もあって退任。前日の16日は札幌市内の球団事務所も訪れて職員らと旧交を温め、この日は旭川市内でイベントも行った。同店訪問は14年以来4年ぶり。到着するとオーナーの斉藤辰矢さん(54)から日韓両国で優勝したことを記念した花束も手渡された。その後は同店の名物でもあるオムカレーに舌鼓を打ち、昔話にも花を咲かせた。

 同店とヒルマン氏との縁は深い。リーグ2連覇を成し遂げて監督を退任する07年に当時は違う場所でカレー店を営んでいた斉藤さんが「熱心にファンサービスをしてくれて、野球の楽しみも教えてくれたヒルマンさんへの感謝の思いを形にしたい」と一念発起して建設。当時の監督付通訳だった岩本賢一氏(現チーム統轄副本部長)が過去に斉藤さんの下でアルバイトをしていたこともあり、ヒルマン氏からすぐに年度別のユニホームなど多くのグッズが提供された。その後、同店で数年間、住み込みで働いていた枳殻涼介氏が現在は1軍用具担当という縁もあり、毎年の遠征時に選手も訪れるようになる。昨年までは大谷(現エンゼルス)も来店。瞬く間に店内はお宝級のグッズで埋まった。

 しばらく懐かしのグッズや写真に目を奪われていたヒルマン氏は「グレイト、メモリーズ…」と感慨深げにポツリ。斉藤さんは「“北海道との絆が続いている”と思っていただけたらうれしい。本当にありがとうございます」と感謝した。北海道、ファイターズ、そして斉藤さんとの絆を再確認し、ヒルマン氏は旭川の旅を終えた。 (山田 忠範)

 ◆トレイ・ヒルマン 1963年1月4日、米テキサス州生まれの55歳。現役時代はマイナーでプレーし、引退後はヤンキース傘下で指導者、レンジャーズで育成部ディレクターなどを歴任。03年から07年は日本ハムで監督を務め、北海道移転3年目の06年からリーグ2連覇。08年から10年途中までロイヤルズ、17年から今季まで韓国SKで監督を務めた。

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2018年11月18日のニュース